祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ある夏のお盆のお話『おに火の村のねずみたち』

8月10日 月曜日 ☁

台風が近付きつつあります。

風が強く吹いてます。

今年のお盆は各地でちょっと静かになりそうですね。

そんなお盆の日の物語・・・

 

入り江にある、人間が捨てた村。

造り酒屋の 母屋の土間に

ねずみたちが 集まっています。

「おに火の村のねずみたち」岩波書店
渡辺茂男(作) 太田大八(絵)

 

長老ねずみに、若者のねずみ、

おかみさんにむすめたち、

「お盆には、ご先祖さまの霊をおむかえして、

ことしも、また、盆踊りをやろう。」

 

するどい爪をもつ みみずくの鬼ばばや、

緑色の目玉を光らせた 黒雲のような

ばけねこに狙われながらも、

ご先祖さまのための 盆踊りと、

うら盆の終わりの日に、

ご先祖さまとお別れする精霊流しを

執り行うねずみたち。

 

いよいよ精霊流し、という時に、大きなばけねこが崖の上に!

絶体絶命のねずみたちを救ったものとは。

 

ある夏のお盆のお話し。

 

今でもこの入り江の奥の小さな村のあとに、

ねずみたちが幸せに暮らしているはずです。

 

幻想的で、スリリングで、読んでよかった!と思える本でした。

Iでした。