祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

パパは専業主夫

 

パパが家で家事と子育て。ママがフルタイムでバリバリ働く!?

そんなことうまくいくのかしらと、恋する少女・しっかり者の長女ネールの心は

実は一番いそがしくて…

パパは専業主夫 / キルステン・ボイエ作 / 遠山明子 訳/ 平野恵理子 絵/ 童話館出版

 

 

とても個人的に、なのですが・・・

このタイトルの本が

毎年見直されている童話館ぶっくくらぶのコースリストに

ずっと入っているのはなんでなんだろう?と

素朴な疑問でした。

(およそ12~13才の会員さんに配本しています🌼)

 

でも、読み進めるうちに感じたのは

男性と女性の社会的な役割について という

意見がかたよりがちなテーマは

個人の考えがかたまる前に

そうか。色んな考え方があるんだ。ということを知って

自分の心の中に留めておくのも

いいことなのかもなあ、ということでした🌼

 

何が正解で何が間違い とは書かれていないので

とらえ方はそれぞれです。

たぶんそれこそが物語のいい所だなあ、とも思いました。

 

物語の後半、お母さんが娘のネールに自分の考えを聞いてもらうシーンがあるのですが

その時の言葉が印象に残りました。

そしてなによりネールの人柄が、この本には欠かせない要素のひとつです!

 

刊行されたのは30年前ですが

そのころから変わったこと、まだ変わっていないことについても

考えを巡らせるきっかけになりました。

 

ぜひお子さんだけではなく

色んな立場の方に広く読んでほしいです^^

スタッフⅯ