祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

およぐひと 3.11

 

 

雨上がりの長崎は空気が澄んでいるように感じます。

昨日3月11日は休館日でした。

 

およぐひと / 長谷川集平・作 / 解放出版社・発行

 

8年前の3月11日、

私は京都の大学の建物にいました。

そこにいた学生の中には宮城出身の生徒もいて

他にも東北地方出身の学生が何人かいました。

 

地震直後、携帯の電波が混線している状況の中

家族と連絡がとれない、不安と恐怖の入り混じった

長い長い時間を過ごしたことを今も鮮明に思い出します。

 

私は北海道出身ですが、家族の無事を確認できたのは翌日の夕方で

ニュースを見ながら、電気をつけたままの一人暮らしの部屋で

夜は全く眠れませんでした。

でも

被災者の恐怖はそんなものではなく

計り知れない程大きかったと思います。

 

 

長谷川集平さんの『およぐひと』にもあるように

この日のことは

今でも、言葉にすることができません。

 

 

いろんな感情を言葉にするのは難しいです。

でも、毎年この日には、当時の事を思い出します。

 

亡くなられた方のご冥福を、心からお祈りいたします。