祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

たなばた~初山滋~

七夕は、どんな願い事をしましたか?

昨日に続き、たなばたの絵本をご紹介♪

「たなばた」福音館書店
君島久子/再話・初山滋/画

この斬新な絵!

明治生まれの児童画家・初山滋さんです。

幻想的な雰囲気と、不思議な文字の

レイアウトに惹かれて、子どもの頃、

何度も読んでもらった記憶があります。

 

左:「おそばのくきはなぜあかい」(おししのくびはなぜあかい・うみのみずはなぜからい) 岩波書店(子どもの本) 文/石井桃子・絵/初山滋
右:「ききみみずきん」(うりこひめとあまんじゃく) 岩波書店(子どもの本) 文/木下順二・絵/初山滋

同じく、初山滋さん・画のむかしばなし。

お話の面白さはもちろん、美しくて

神秘的な絵に、見入ってしまいます。

子ども心になぜか惹かれた、これらの

昔話絵本が、同じ画家の絵ということを、

大人になって知りました。

日本の昔話と、どこか西欧風で

グラフィックアートを思わせる絵の

見事なマッチング!

初山滋さん(1897~1973年)は、浅草に生まれ、

着物の柄や日本画を学びますが、途中で児童画家

として「コドモノクニ」や、木版画でも活躍し、

紫綬褒章、絵本「もず」(至光社・古倫不子/著)

で、国際アンデルセン賞国内賞を受賞しています。

大人になって、初山滋さんの絵本に改めて

出会って、「子どもの初めて触れる芸術としての

絵本は、美しい日本語と、芸術性の高い絵の

両輪でできている」という、前社長の言葉を

思い出しました☆

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