わらのうし
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ウクライナの昔話 わらのうし / 内田莉莎子 文 / ワレンチン・ゴルディチューク 絵 / 福音館書店
とても貧しいおじいさんとおばあさんがいました。
おばあさんは糸を紡いで、おじいさんはタールと言われる、建物の修復などに使う
まっくろな液体を作ってなんとか生活していました。
ある日突然おばあさんが
「おじいさん、わらでうしをつくっとくれ。よこっぱらにタールをぬっとくれ」と
おじいさんに頼みます。
なんでそんなものを。ばかばかしい!とおじいさんはぶつくさ言いながらも、
わらを編んで、まっくろのタールで模様をつけ、かわいいわらのうしを作りました。
さて、
おばあさんは翌日から仕事場にわらのうしを連れていきますが
なんとそのうしのおかげで、あれよあれよと不思議なことが起こります。
そして最後にふたりは、自分たちの力と知恵で、幸せになります。
🐄
日本の昔話に、『わらしべ長者』という有名なお話がありますが
わらのうしはウクライナ版のわらしべ長者のよう。
でも少し違うのは、思うままにおばあさんが提案したことに
今度は、おじいさんがうまく頭をつかい「ふたりでひとつ」で成功したこと。
お話もおもしろいですが
ゴルディチュークの柔らかくて質感たっぷりの絵が、優しい気持ちにさせてくれます🐄
スタッフM