チャペック兄弟
来週から、夏休みですね!
山へ、海へ、色々な計画を立てて
いらっしゃるかと思います。
お出かけに疲れたら、
ぜひ祈りの丘絵本美術館に
涼みにいらして下さい♪
さて、子どもの頃、図書館で
出会ったこの絵本。
とにかく大好きで、何度も借りて、
ついに買ってもらいました🐶🐈
こいぬとこねこが、まだなかよく
くらしていたころ・・・
から始まる、ふたり(匹?)の
はちゃめちゃぶりときたら!
泡だらけの床を自分たちの体の毛で
掃除してしまったり、ズボンの穴を
ミミズで縫ってしまったり・・!!
もっとやっちゃって~とワクワク
しながら、読んでいました♪
大人になってから、チェコを代表する
画家&作家チャペック兄弟の、兄ヨゼフ
の方の作品と知りました。
そして、こちらは弟カレルのエッセイ集。
園芸好きの母にプレゼントしました❁
ガーデニングに興味のない人でも、主人公の
健気な植物への愛と、絶妙なユーモアに、
いつの間にか共感して、園芸好きになりそう!
かわいらしい挿絵は、兄ヨゼフです。
童話館ぶっくくらぶコースの予備に
入っているこちらの作品も、
チャペック兄弟の合作です。
とぼけた味のイラストと、ユーモア
たっぷりの短編は、相性バツグン!
子どもも大人も楽しめる、数々の作品を
残した兄ヨゼフ・チャペック(1887-
1945)と弟カレル・チャペック
(1890-1938)の兄弟について少し☆
ヨゼフは画家で、弟カレルの作品の
挿絵や共作の劇も多く、自身も
絵本作家として作品を遺しました。
カレルは作家、ジャーナリストで、
愛犬ダーシェンカの話を始めとする
エッセイ、戯曲で「ロボット」という
言葉を生み出したことでも有名。
父は町医者で、兄弟共に、
第二次大戦前の不穏な時代に、
民衆新聞などを通じて、チェコの
共産運動に参加します。
ヨゼフは、ナチス強制収容所で
生涯を閉じ、カレルもノーベル賞
候補になりながらも、終戦前に
亡くなりました。
首都プラハには、裏表になった
兄弟のお墓があるそうです。
子どもと動物を愛した兄弟の
ほのぼのとした作風と、その裏に
ある、自由を阻む権力への反骨精神。
背景を知って読むと、また
違う側面が見えてきます。
チェコの不安定な時代に、
ユーモアと気概を武器に、
なかよしのあにとおとうとが
どんなおもしろいことをしたか?
作品を通じて、ぜひ深~く
味わってみませんか☆
スタッフF