マージョリー・フラックの絵本
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おかあさん だいすき / マージョリー・フラック作 / 光吉夏弥 訳・編 /岩波書店(岩波の子どもの本)
レトロ調の表紙がかわいらしいこちらの絵本。
アメリカで最初に発行されたのは なんと今から90年も前です。
主人公の男の子だにーがおかあさんの誕生日祝いを何にしたらいいか、
道で出会う動物たちに順番に相談します。
にわとりも がちょうも ひつじも 素敵な提案をしてくれますが、
どれも既におかあさんが持っているものばかり。
最後にめうしが
「森のくまのところへ聞きに行ってごらん。」といって
だにーはようやくこれだ!というものをくまに教えてもらいます。
そしておかあさんの元へ急いでかえっただにーは・・・
くまの素晴らしい提案におもわず真似したくなるお子さんが多いのではないでしょうか♪
🐻
この本の作者はタイトルにも書きましたが
マージョリー・フラックというニューヨーク出身の絵本作家で、
人気のアンガスシリーズではかわいい子犬のアンガスを描いています。
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(左から)まいごのアンガス アンガスとあひる アンガスとねこ / マージョリー・フラック作 / 瀬田貞二訳 / 福音館書店
このシリーズはスコッチテリアのアンガスの目線で物語が進みますので
常に描かれている視点は人間の足元の高さ。人間の姿は出てきません。
フラックの描く動物の絵はとても緻密で写実的ですが
最初にご紹介した『おかあさんだいすき』に出てくるだにーは
なんだか走り方がおぼつかなかったり
表情がぎこちなかったり👦
そこがまたかわいくて個人的にこの本が好きです🌼
これは意図的なものなのか?
人間を描くのはあまり好きではなかったのかなあ・・・?
などと色々想像してしまうスタッフMなのでした!