731
こんにちは。
最近、自分が読んでこなかった児童文学を
あらためて読むことに凝っているスタッフMです!
先日一気に読んだ本がこちら↓
童話館ぶっくくらぶのコースにも入っています。
![](https://douwakan.co.jp/wp-content/uploads/2018/08/eae2a39f01d218be63ed1c748d0c4031-e1534994451219.jpeg)
屋根裏部屋の秘密/ 松谷 みよ子・著/ 司 修・絵/ 発行者・今村 正樹/発行所・偕成社
偕成社「直樹とゆう子の物語シリーズ」の一作。
戦争もので、松谷みよ子さん著、ということで
入りやすいかな~と思い読みはじめたのですが
とても
とても
突き刺さる内容でした。
ストーリーは創作ではあるものの、実際の日中戦争で起こった悲惨な事実
731部隊については辛い事実が描かれています。
私がこの731部隊がした惨状をきちんと知ったのは恥ずかしながら社会人になってから。
知ってからも、あまりにひどく、辛く、
テレビに映る内容から目を背けていました。
この本は松谷みよ子さんの書く文章だから、
そして創作部分が
少しミステリーサスペンスのように読み進められるからこそ
最後まで読めたのかなと思います。
日本人が絶対に忘れてはいけないこと。
戦争に被害者も加害者もないのかもしれません。
なんだか虚しさとか、怒りとか、悲しみとか、命の繋がりとか、
国家、権力、洗脳、人間の無能さ、有能さ、
いろいろなことがぐるぐるぐるぐる・・・
屋根裏部屋の秘密。後半のえぐられるような内容は
少し心の準備が必要かもしれません。
司修さんの絵がまた、想像を駆り立てる素晴らしい絵でした。
辛い内容ですが、おすすめです。
スタッフM