祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

『ちいさな1』

シンプルでユーモアのある絵本。

「ちいさな1」 ほるぷ出版
アン・ランド&ポール・ランド(作)谷川俊太郎(訳)

 

ちいさな『1』が主人公。

『1』はいつもひとりぼっち。

2この なし に はなしかけても、

「あっちへいけ」

「2たす1は3になる

それじゃきゅうくつ」

3とうの ぬいぐるみのくま にあっても、

「3たす1は4になって

ますますきゅうくつ」

4ひきの はち も、

5ほんの かさ も、

6ぴきの あり も・・・・

みんななかまにいれてくれず。

 

ちいさな『1』はひとりぼっち。

 

そこへ、まっかな わっか

ころころ。

「やあ!」

「いっしょにあそぼうよ」

まるくてなかがからっぽな『ゼロ』

 

1はもうひとりぼっちじゃない。

 

ただの数字の絵本ではなく、

あたたかいものが心に残る絵本。

カラフルでスタイリッシュな1冊です。

 

読む人によってとらえ方が違う面白い絵本です。 Iでした。