祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

『木』

1月22日

長崎は今日から、雨が続くみたいです。

外出には困りますが、庭の木々や花々は

いきいきしてきます。

 

そこで、この絵本をご紹介!

今にも動きだしそうな木の絵

「木」 福音館書店 佐藤忠良(画)木島始(文)

 

どうぶつや 人間の絵で、

今にも 動きだしそう・・・という

表現はよくありますが、

この絵本を 開いたとたんに

「この木、生きてるみたい。動きだしそう。」

と感じました。

 

ページを開くと、どっしりとした、

木の根っこの デッサンが描かれてあります。

 

  木が おおきくなったのは

 ねっこが みずを

 しずかに ぐんぐん

 すいこんだからだ

 

本当に 根っこが ぐんぐん水を

吸い込んでいるように 感じます。

 

空を見上げたように 描かれてある

葉っぱのついた デッサンでは、

 

 かぜが ふくと

 木も うたう

 はっぱたちと

 むしや ちょうちょを

 よぶ そうだんだ

 

見上げた先の 葉っぱが

サワサワサワ……と ゆれているように

感じます。

そして、さいごのページ。

 

 よし

 だきついて

 のぼってみよう

 

大きく開いたページには、一面、

木の幹と、淡い緑の葉っぱが。

 

木の幹にだきついているようです。

 

この絵本を読むと、

木の香りを、思いきり吸い込みたくなります。

大きな木にだきついて、安心したくなります。

 

Iでした 🍂