祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

うちの本棚より・・・グリム

さて、久々に私んちの本棚の絵本。

グリム童話の中で一番好きな絵本。

『かえるの王さま』

「かえるの王さま」岩波書店 ビネッテ・シュレーダー(絵) 矢川澄子(訳)

かえるの姿がハンサムな王子さまになって

めでたしめでたし、のお話。

でも、お姫さまが容姿に関係なく

みにくいかえるを好きになったからではなく、

父親である王さまから言われて

いやいや一緒に食事をしたり、一緒に寝たり。

 

で、その結果、心優しい王子さまに変わったら

ハッピーエンドという、子供心にも

お姫さまの態度が何だか腑に落ちなかった!

しかし、心の広い父親、王さまの言うことが好きで

このグリム童話が一番お気に入りでした。

 

大人になって読んだところ、

子供の頃には全くと言っていいほど

心に残ってなかった「忠臣ハインリヒ」の

最後の物語の締めに感動しました。

こんな終わり方だったのか・・・。

 

私だったら、困っているかえるに優しくしてあげるのに!という下心が養われました・・・.。 Iでした。