祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

角田光代さん

 

 

この人が書いている本は読みたくなる。という作家さん。

私の中では、角田光代さんの本です。

 

キッドナップ・ツアー/著・角田光代/発行・理論社

 

童話館ぶっくくらぶの大きいペンギンコース、予備リストにも入っているこちらの本。

1人の女の子が実の父親に「ユウカイ」される、変わった親子のひと夏の物語です。

コースの対象年齢は12~13歳ですが

大人も充分楽しめる内容でした。

 

父と娘って、きっと分かり合えないままなんですよね~。

それが歯がゆい事もあれば、可笑しいな、と思うこともある。

その関係性を見事に書いてくれています!

 

角田さんの本は、心情描写が丁寧でとてもリアルなので

自分が体験していない出来事のはずなのに

どの作品でも必ず、すごく共鳴できる場面や自分にぴたっと重なる瞬間があります。

架空の登場人物についつい感情移入してしまいます。

 

<左>くまちゃん/著・角田光代/新潮文庫刊   <右>銀の鍵/著・角田光代/発行・平凡社(品切れ・重版未定)

 

↑なにかおもしろい本かして―と言われるとよく貸していた本たちです♪

連鎖する短編小説の『くまちゃん』と

筆者がみた映画から着想を得て書いたという『銀の鍵』。

どちらも装丁も内容も好きでたまに読み返しています。

 

今日もごちそうさまでした/著・角田光代/発行・アスペクト

 

↑エッセイも多く執筆されています。

この本は四季ごとの旬の食べ物とそれにまつわるエピソードをユーモラスに書いています。食いしん坊の私にはぴったりの本でした☆

 

作品が多すぎてまだまだ読んでいない本がたくさんあるので、しばらく楽しみが尽きないなーと思うスタッフMでした♪