祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

大道あやさん②

夏の終わり・・・

台風で涼しくなるかと思ったら、

今度は蒸し暑くて、まだまだ

ミンミン蝉も鳴いています!

 

さて、先日ご紹介した 大道あやさん。

祈りの丘絵本美術館が開館した

1999年の秋冬に企画展が始まり、

2m近い原画2枚と、絵本2作品が

そのまま常設展示になっています。

その中の一つ「ねこのごんごん」↓

[ねこのごんごん」福音館書店 品切れ・重版未定
大道あや・作

絵本に登場する、生きものたちの

表情のなんとユーモラスなこと!

どのページも、生きものや草花の

生命力でむせ返るよう。

60才過ぎの著者が、広島の実家から

埼玉の、兄夫婦の原爆の図を展示した

丸木美術館近くに移った頃に、

出会った猫ごんをモデルに

描いた作品です。

「なにごとも じぶんで

おぼえることが かんじん」

98才の老猫ちょんが、新米の子猫の

ごんごんに、繰り返し教えて逝く

姿はまるで、大道あやさんからの

メッセージのようです。

 

姉妹編「こえどまつり」は、

お祭りに連れて行きたかった子ども

達の代わりに、動物たちがお祭り見物に

行くお話を描いたそうです。

残念ながら絵本はどちらも品切れ。

ぜひ1枚1枚の原画で、お楽しみ下さい!

 

そして、下の絵本も品切れで、企画展示

だけでしたが、大変好評でした。

「けとばしやまのいばりんぼ」小峰書店 品切れ・重版未定
大道あや 文・絵

こちらは、いぬのたろうが主人公ですが、

同じく、猫やヤギ、鶏など沢山の生きもの

たちや草花が、所狭しと描かれています。

皆がいばり始めて大騒ぎになったところ、

庭の隠れ大将サンショウウオが、一括!

「たろうさん、じまんごころは

おやめなさい」

このなんとも絶妙な言い回し☆

絵と同じで、味わいがあります。

 

どちらの作品にも時々、背景に

さりげなく、生きものたちを見守る

お地蔵さんが、描かれています。

丸木美術館の原爆の絵を見て、

この人たちの霊を慰めてあげたい、

と周辺の草むしりを始めたという

大道あやさん。

どの作品からも祈りの心が感じられます。

次回③では、当館の至宝ともいえる

2枚の絵をご紹介したいと思います!

大道あやさんの作品は全て復刊して

欲しい・・!と思うスタッフFでした☆