祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

かえりみち

2月20日 木曜日

晴れて気持ちのいい朝です ☀

 

ほのぼのとした、かわいい絵本。

「かえりみち」

 

今日、わたしがこの絵本を選んだのは、

毎朝、「おはよう」と小さい声で

言葉をかけていた中学生と、

初めて笑顔で話したからです。

 

「かえりみち」 童心社 あまんきみこ(文)西巻茅子(絵)

 

 

 

 「あーん。おうちが わかんないよう。」

女の子が、のはらで迷子になって泣いています。

そこへ、こぎつねがきて、

 「いっしょに さがして あげるよ。」

おかげで、女の子は ぶじに おうちにつきました。

 

そのかえりみち、こぎつねが 迷子になってしまいました。

 「あーん、おうちが わかんないよう。」

むこうから、こぐまが やってきました。

 「なくのは おやめ。いっしょに さがして あげるから。」

手をつないで、ぶじに こぐまのうちを みつけました。

 

ところが、そのかえりみち、こぐまが・・・

 「あーん。おうちが わかんないよう。」

そこへ、こうさぎが やってきて、

 「そんなに なかないで。いっしょに さがして あげるから。」

手をつないで、いっしょにさがして、

 「あった、あった。ぼくの うち。」

 

ところが、まあ、そのかえりみち。

 「あーん、おうちが わかんないよう。」

そこへ 通りかかったのが、さっきの女の子と おかあさん。

  「なかないで。ね。いっしょにさがしてあげるから。」

おうちをみつけて、こうさぎはニッコリ。

女の子とおかあさんもニッコリ。

 

そのひのばん、みんなは 思いました。

👧「あの こぎつねさん やさしかったな。」

🦊「あの こぐまさんに あいたいな。」

🐻「こうさぎさん だあいすき。」

🐰「おんなのこちゃん、ありがとう。」

 

とても優しい気持ちになれます。

「親切にする」という、特別な気持ちではなく、

自然な気持ちで、誰かに寄り添う。

優しい気持ちで、声をかける。

 

こうやって、結ばれる絆は、心に温かいものが残ります。

 

Iでした ☀