祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

くんちゃんのだいりょこう

10月4日 日曜日です。

長崎は少しくもり空・・・☁

 

10月になって、

少し肌寒くなってきました。

まだまだもっと、寒くなってからのおはなしですが・・・

「くんちゃんのだいりょこう」 岩波書店
ドロシー・マリノ(文・絵) 石井桃子(訳)

そろそろ ふゆごもりの季節。

くんちゃんは、おとうさんと おかあさんと いっしょに おさんぽです。

木のうえにとまっているとりが、

「わたしたちは みなみのくにへ とんでいくんです。」

「みなみのくにって どこ?」とくんちゃんは聞きます。

「ぼくも いっていい?」

くんちゃんは、おとうさんとおかあさんにお願いして、

あたたかいみなみのくにへ 行くことにしました。

 

丘のてっぺんの 松の木まで行ってから、

さよならのキスをわすれた!とかけおります。

また、丘の上まで行って、

そうがんきょうをわすれた!とかけおります。

またまた、丘の上まで行って、

つりざおがいるな。とかけおります。

さらに、水筒をとりに、むぎわらぼうしをとりに……

何度もおうふくするうちに、くんちゃんは つかれて おおあくび。

 

さてさて、くんちゃんは、あたたかいみなみのくにへ、

たどりつけるのでしょうか。

 

あいかわらず、ほほえましい こぐまのくんちゃん。

 

そうなるとわかって、「やらせてみなさい。」というおとうさん。

何度も さよならのキスをするおかあさん。

 

くんちゃんのおはなしは、どのおはなしも

いごこちのいいおうちでおわるので、ホッとします。

寒い冬のおはなしも、こころはあたたかくなります。

 

Ⅰでした。