ねずみとくじら
海辺にくらす小さなねずみのエーモスは、毎日ながめる
海にあこがれ、船を造り、航海術を学んで
ついに海へ出ます。
エーモスが作った船は頑丈でカンペキ。
船酔いも、たった一日だけでした。
そんなわけでエーモスは カンペキな船乗りねずみ でした。
でもそんな中、一瞬だけ気が緩んだある夜
大海原に ぽーーーーん と投げ出されてしまいました。
🐁
さて
絶体絶命のエーモスを助けてくれたのが、
あくる朝たまたま通った大きなくじらのボーリス。
ふたりはお互いが大きさも姿かたちもまるで違うのに
”ほにゅうるい”であるということに共鳴します。
優しいボーリスは、小さいエーモスを陸まで送り届けますが
その道中でふたりはお互いを尊敬しあい、好きになり、
大切な親友になります。
でも陸に生きるものと海に生きるもの同士。
この先二度と会えないだろうと思いながらさよならをします。
🐳
このあとのクライマックス、
なんとも言えない温かさと寂しさで
思わず余韻に浸ってしまう1冊。
2度目に読むときは、ぜひスタイグの絵だけを追って
ページをめくってほしいです。
この絵本が大好きなスタッフⅯでした🐁🐳