祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

フランシスのシリーズ

皆さんは、小さい頃、どんな子どもでしたか?

無邪気で純粋?いやいや・・

嫉妬したり、いじわるな気持ちになったり、

そんな自分を反省したり、ちょっとした事が

きっかけで気分がよくなったり・・・

意外と子ども心は複雑ですよね☆

今回は、そんなちょっとひねくれた性格が

自分と重なったのか(!)、幼い頃に一番好きだった、

アナグマの女の子、フランシスのシリーズをご紹介します♪

☆真ん中「おやすみなさいフランシス」福音館書店・刊/ ラッセル・ホーバン・文/ガース・ウィリアムズ・絵/松岡享子・訳 ☆上左から「フランシスのおともだち」「ジャムつきパンとフランシス」「フランシスのいえで」「フランシスとたんじょうび」4冊共、好学社・刊/ラッセル・ホーバン・作/リリアン・ホーバン・絵/松岡享子・訳

①「おやすみなさいフランシス」

椅子のガウンや揺れるカーテンが怖いフランシスは、

なかなか眠れずに、何度もお父さんお母さんのところへ行きますが・・・。

1冊目のこの作品は、「しろいうさぎくろいうさぎ」

と同じ、ガース・ウィリアムズの

柔らかな毛並みの感触が伝わってきそうな、

優しい色合いの絵が魅力♪

フランシスの背伸びした愛らしい後ろ姿や、

お父さんの表情の変化に注目です!

想像力が豊かすぎるフランシスに共感し、

創作のでたらめな歌に笑い、優しく忍耐強く

付き合ってあげる両親に心が和みます・・!

寝る前に何度も読んでもらった1冊☆

②「フランシスのいえで」

妹グローリアが生まれて、両親の気をひきたい

フランシスは、家出しますが、その行先は!?

家出のリュックにつめる中身が何とも魅惑的で、

自分も台所テーブルの下に家出し、

電話ごっこをしてみたい!と思いました・・☆

両親がどうやって、フランシスが自分から家(?)に

帰りたくなる気持ちにさせたのか・・?必見です♪

③「ジャムつきパンとフランシス」

ジャムつきパンが大好きなフランシスは、

朝昼晩と同じものばかり。でも段々飽きて・・・?

最後に、夕食のミートボールが食べたくて

泣き出してしまうフランシスが愛おしい!

おべんとうをバランスよく食べる友だちの

アルバートから、幼い私もおかずを少しずつ

食べるという事を学んだような☆

④「フランシスとたんじょうび」

妹グローリアのたんじょうびの前の日、

素直に祝う気持ちになれないフランシスは・・?

グローリアでなく、架空の友だちアリスの

たんじょうびソングをずっと歌い続け、

プレゼント用に買ったお菓子を無意識(!)に

食べてしまったり、と、シリーズの中でも、

フランシスのブラックな面(?)がさく裂!

中でも一番、お気に入りの1冊でした☆

⑤「フランシスのおともだち」

妹のグローリアを置いて、友だちのアルバートを野球に

誘いに行ったフランシスですが、断られ・・。

ずっと心のライバルだった妹と、「ともだち」になり、

2人でワゴンにおべんとうや用具を詰め込んで、

「なかよしどうしの うんどうかい おとこのこ おことわり」

のプラカードを掲げて、出発する姿は、微笑ましく痛快!

最後にはちょっと恋の予感もあり?

フランシスも成長したなあ、と嬉しく思える、

シリーズ最終巻です☆

 

アメリカで出ているという、フランシスの絵本のソングブック(なんと20曲以上あるらしい!)を見てみたいFでした~