祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

フリスビーおばさんとニムの家ねずみ

こんにちは。

今日庭に水を撒いていてふと見上げると

美術館のさくらんぼの木にうっすら赤い実がなっていました!

今年も小さい生きもの(すずめかひよどり?)との取り合いの季節です🐤

 

 

小さい生きものといっても こちらはねずみのおはなし📖

フリスビーおばさんとニムの家ねずみ/ ロバート・C・オブライアン作 / 越智道雄 訳/ 童話館出版

物語のはじまりは、野ねずみ家族の日常がえがかれています。

 

子どもたちを女手ひとつで育てるフリスビーおばさん

病気になった息子を連れて安全な場所へ引っ越しするために

どうしたものかと考えます。

 

読みはじめたときは、このまま最後まで引っ越しの話が続いていくのかな?

と思ったのですが(もちろんこの話自体も、ねずみ社会をのぞいている気分になれて面白い!)

 

途中、フリスビーおばさんが家ねずみたちに出会ってから

物語はどんどん思わぬ展開へ。

 

小さなただの生きものだと思っていたねずみが

(あえてこんな言い方をしてごめんなさい🐭)

もし土の下で

人間のように考え、話し合い、文字が読め、ものを作り

文明を生みだしていたら・・・!?

家の中にはかわいらしい家具。電気を引いて、水も引いて・・・

考えただけでわくわくしませんか?

 

 

タイトルの『ニムの家ねずみ』の『ニム』とは一体?

フリスビーおばさんのご主人がいなくなったわけは?

そして引っ越しはどうなるのか?

 

 

小学校高学年のお子さんが読めるような物語ですが

それより年令がうえのお子さんにも、もちろん大人の方にも

ぜひ手にとってほしい1冊です。

 

表紙とはまた違う、挿絵の雰囲気に心を掴まれた

スタッフⅯでした🐁