祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

プンクマインチャ

久しぶりの 晴れた秋空!

気持ちのいい 1日の始まりです☀

 

さて、今日 ご紹介するのは、

インドに魅せられた 画家の親子の 絵本!🐐

「プンクマインチャ」
福音館書店
ネパール民話 大塚勇三・再話/秋野亥左牟・画

ネパール民話を もとにした

絵本「プンクマインチャ」は、画家

秋野 亥左牟(アキノイサム)さんの

絵本の代表作!📖

以前、ぶっくくらぶの 4歳前後の

コースに 入っていました。

 

継母と その娘に いじめられながらも、

優しく 育った 主人公の 女の子プンクマインチャは、

ある日、ヤギとキツネの 2つの頭を 持つ

不思議な やぎ ドーン・チョーレヤ に 助けられます。

しかし、怒った継母は ヤギを殺し、みんなで 食べてしまいます。

その骨を 土に 埋めると、

ヤモリー(まんじゅう)のなる 木が 生えますが、

プンクは 木にやってきた 鬼の夫婦に 連れ去られて・・・

 

継母と継娘、よい行いと悪い行いの報い など、

昔話に 共通の要素が たくさん 詰まった お話。

何より、秋野 亥左牟さんの 描く、

エキゾチックで美しい絵に 引き込まれます!

ネパールの自然、風習、死・・・

ちょっと怖いような 何度も読みたくなるような?

見たことのない ネパール民話の世界へ 導いてくれます✨

 

以前、Mさんがブログで紹介していた

アメリカン・インディアンの民話「とうもろこしばあさん」

(福音館書店)も、秋野亥左牟さんの 絵だとか。

やはり、色鮮やかな絵と 怖いもの見たさに

読んでしまうような お話に、

妙に 惹きつけられてしまいました🌽

 

秋野亥左牟さん(1935-2011)は、京都に生まれ、藝大を中退。

20代後半に、インドで大学講師をしていた お母さんに呼ばれ、

インド・ネパールで 6年を過ごします。

世界中を放浪の末、沖縄で海人になり、その後

全国を転々として、兵庫の山里で 暮らしました。

 

お母さんは、「うらしまたろう」「いっすんぼうし」などの

絵本画家としても 有名な あきのふく さん(1908-2001)。

左:「うらしまたろう」
時田史郎・再話/秋野不矩・画
右:「いっすんぼうし」
いしい ももこ・文/あきの ふく・絵
共に、福音館書店

女流日本画家としての 最高の賞を受賞。

インドの大学に 客員教授として招かれて以来、

何度も足を運んで、インドを 描き続けました。

画家としての作品の数々は、

絵本の やさしい画風とは、また違う迫力!

故郷の 静岡に、秋野不矩美術館 があります。

 

昨年末、テレビの美術番組で

秋野さん親子が 紹介されていて、

その生き方や アジアの風を感じる絵に

とても興味を ひかれました。

あの昔話の絵本の 絵が・・!と 嬉しい発見も。

いつか機会があったら、ぜひ

生の原画を 観てみたいと 思います♪

 

スタッフFでした~