祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

安野光雅さんの絵本①

祈りの丘絵本美術館は、本日1/23(土)~24(日)

久しぶりに 開館いたします!

雨宿りがてら、ぜひ お寄りください♪

 

さて、今日明日で ご紹介するのは、

絵本作家・安野光雅さん(1962~2020)。

 

何度か展覧会に伺いましたが、

故郷の津和野の風景、世界中を旅したスケッチ、

エッシャーのようなだまし絵・・・

上質なユーモアに満ちた 叙情的で 精緻な描写は、

いつまで見ていても 飽きませんでした。

 

以前もご紹介した2冊ですが、あらためて

その魅力について 語りたいと思います✨

「旅の絵本」福音館書店
安野光雅・作

まずは、世界中で愛される 代表作

「旅の絵本」シリーズの1作目。

舟で岸辺に着いた旅人が、

馬に乗って中部ヨーロッパを旅する、

遊び心にあふれた 文字なし絵本です。

 

ページいっぱいに広がる 美しい風景・・

細部まで描きこまれた 人々の暮らし・・

時おり登場する おとぎ話の人物・・

ページの隅々まで 追うのが楽しく、

まるで 時も場所も超えて、一緒に

旅しているかのような気分に 浸れます。

英語版のタイトルは、Anno‘s Journey。

 

中部ヨーロッパ、イタリア、イギリス、アメリカ、スペイン、

デンマーク、中国、日本、スイス と 9作あります。

 

「もりのえほん」福音館書店
安野光雅・作

こちらも 文字なしの、

森の中に溶けこむように、

130もの動物が 描かれている

かくし絵の絵本。

 

少し絵本を離して、じーっと眺めていると、

木の皮や草かげ、枝の間に トラ、リス、ゾウ、ラクダ、鳥・・・

と、さまざまな生き物が 浮かび上がってきます🐅🐿🐘🐪🐤

時には、魔法使いや 九州地図 なんてものも・・!?

大人より子どもの方が 先に発見することも。

年令や国籍を問わずに 楽しめる作品です。

 

作者が、ヨーロッパを旅している途中、

妖精や小人が出てきそうなドイツの森から

ヒントを得たそうです🌲🌲🌲

英語版のタイトルは、Anno`s Strange Woods。

 

世界中で出版され、広く親しまれている 安野光雅さんの絵本、

ぜひ 贈り物にいかがでしょうか🎁

 

古本屋さんで20年以上前に買った

家にある「旅の絵本」の裏表紙には、

1987Christmas present from my mother 12.24

とペンで書いてありました。

外国の方のもの?なぜ売ったのかな?・・と

想像の広がる Fでした☆

 

また明日も、引き続き 安野光雅さん絵本をご紹介します!