祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

時計つくりのジョニー

小さい子どもって、いろんなものを作りますよね。

お絵かき?ねんど?積木?洗濯ばさみをくっつけちゃう?

その子その子で種類やジャンルが違えど、

何かを「つくりたい」って気持ちは、子どもたちの心の奥から湧き起こる共通の衝動なのかもしれません。

 

最近、子どものものづくりをテーマにした絵本を2冊続けて手にしました。

 

「時計つくりのジョニー」
エドワード・アーディゾーニ 作
あべきみこ 訳
こぐま社

 

ジョニーは小さな男の子ですが、大きな時計を作りたいと考えます。

「お母さん、ぼく 大時計をつくろうとおもうんだ」

「つまらないこと いうんじゃありませんよ」

子どもたちが何かを作ろうとするとき、大人としてどんな目線でそれを受け止めてあげたいか。どう寄り添っていく大人でありたいか。

そんなことを考えさせられる絵本でした。

ジョニーが可哀想でしょ!ちゃんと話きいてあげて!って思っちゃって、前半は読みながら私はちょっと哀しくなっちゃいました。

後半はちゃんと寄り添ってくれる仲間が登場しますので、ご安心を!

 

 

「ああ、たいくつだ!」
ピーター・スピアー/さく
松川真弓/やく
評論社

 

もう一冊はこちら!

こちらも大時計に負けないくらいの超大物をつくっちゃいます。

大人たちの対応もジョニーのまわりの人たちとはちょっと違う。

「えっ、まさか!?」が実現しちゃう楽しい絵本。

完成した後の反応も、ジョニーのまわりとはちょっとだけ違います。

 

いま既に「大人」になってしまった人に。

ぜひ2冊合わせて読んでみてください。

 

[スタッフ🌱FK]