祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

燃える水の国~タンタンシリーズより~

 

以前にもご紹介したことのあるタンタンシリーズ。

 

少年のような見た目の青年、ルポ記者・タンタンが

まるで探偵のように数々の事件を解決に導くドタバタ劇ですが、

今回はその中でも特に、子どもが読んだら夢中になるだろうなあ!

という、こちらをご紹介します♩

燃える水の国/エルジェ作/川口惠子訳/福音館書店

 

 

舞台は砂漠の国、アラブ。

車のエンジンをかけた瞬間なぜか暴発する!という珍事件が

町の人々を悩ませます。

タンタンはその事件を解決しようと怪しい組織にたどり着きますが

これが首長の息子誘拐事件にまで発展して

話はどんどん複雑に・・・

 

あらすじはいつも、当時作品が描かれた時代の政治や時事問題がからんで

ちょっと難しいこのシリーズですが

なんといっても登場人物たちが文字通りドタバタと

とんでもない行動をするので

大人が読んでも思わず声をだして笑いそうになります!

 

表紙のデュボンさんとデュポンさんがなぜこんな出で立ちなのか?

(ふたりは普段ピシッときめた警察官です。恰好だけは。)

それもお話の終盤にちゃんとオチが・・・。

 

 

今なら問題になるようなブラックユーモアてんこもり!

主役のタンタンがしっかり冷静でいてくれなかったら

ハチャメチャすぎてとても今の時代には残っていなかったかも!?

どんどん深みにハマるタンタンシリーズ、かなりおすすめです♩

 

 

京都にあるタンタンショップに、今すごーく行きたくなっているスタッフM🚀