祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

白雪姫 🍎

誰もが 聞いたことのある物語。

『白雪姫』

 

「白雪姫」BL出版
ジョゼフィーン・プール(文)
アンジェラ・バレット(絵)
島式子(訳)

七にんのこびと、毒リンゴ、

魔法の鏡、など、なじみのあるフレーズが 浮かんできます。

物語は ご存知の方も多いかと思いますので、

今日は この絵本の 結末について。

 

他の絵本や、グリムの物語集では、

「鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのはだーれ?」と

言った「まま母」が、白雪姫の結婚式にあらわれて、

『真っ赤に焼けた、鉄の靴を履かされて、踊り続けて死んでしまう。』

という残酷な結末です。

今まで読んだ白雪姫は 全てがこの結末でしたが、

この絵本では、

『毒のバラを握りつぶす』という きれいな映像の 結末になっています。

 

作者いわく、残酷さをさけた、と。

 

この絵本を見て、とても繊細で 美しい絵に ひきこまれ、

美しい映像の結末が 自然と受け入れられました。

 

読み手によって、思うところは様々でしょうが、

この絵本の世界の中に入ってしまい、

出てくるのがもったいない と思うほどの 絵本でした。

 

Iでした 🍎