祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

穴 HOLES

今日は

続きが気になって一気に読んでしまう、ちょっと衝撃の一冊をご紹介します。

 

穴 HOLES / ルイス・サッカー / 幸田敦子 訳 / 講談社 発行

この物語の主人公スタンリー・イェルナッツは

有名スポーツ選手のスニーカーを盗んだという罪を着せられてしまいますが

だまってその自分の運命をうけいれます。

 

自分がいつも貧乏くじを引かされるのは、

我が家に伝わる、ひいひいじいさんのスタンリー・イェルナッツ1世がかけられた呪いのせいにするスタンリー。

 

あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさんめ!

 

これが歴代の、イェルナッツ家の口癖です。

 

 

さてさて。そんなわけで主人公のスタンリー4世は

とある更生施設「グリーン・レイク・キャンプ」に送られます。

 

しかし更生施設とは名ばかりで、

そこでは毎日奇妙なことが行われていたのです。

 

その奇妙なこととは、

荒れ果てた大地でひたすら穴を掘らされること。

 

毎日毎日、厳しい監査官のもと

少年たちがもくもくと穴を掘り続けるのです。

 

クセの強い子どもたちが集まったキャンプで送られる奇妙な生活の中

ある日事件が起こります。

 

過酷で卑劣な環境から逃れるべく脱走した少年ゼロ。

スタンリーはゼロを追いかけます。

 

その先に待っているのは時代を超えた運命と、冒険劇と、

友情が起こす奇跡。

この奇跡が、、、巧妙で、痛快で、とにかくすごいんです!

 

 

イェルナッツ家にまつわる色んな時代が交錯しながら物語はすすむので

置いて行かれないように登場人物の名前や人物像をしっかりインプットしながら読み進めて下さい。

 

何度読んでも発見がある本だと思います。

実際私も、後半の30ページくらいで

わあ~~~こういうことか!!!となり、

初めに戻って二回目をすぐに読みました。

 

 

それでは暑い夏に熱く語ってしまったのでこの辺で。

 

この限りなくリアリティのあるフィクションに圧巻されてしまった

スタッフMでした🌻