祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

雪の女王と雪女

「雪女」
小泉八雲/作  平井呈一/訳  伊勢秀子/絵
(偕成社)

「雪の女王」
ハンス・C・アンデルセン/げんさく
ナオミ・ルイス/ぶん  エロール・ル・カイン/え  うつみよしこ/やく
(ほるぷ出版)

 

 

寒いですね!

こんな寒い冬の風景をくっきり映し出したような絵本をどうぞ。

 

「雪女」は、人間の男性との間に生まれた子どもを慈しみ育てます。

「雪の女王」は、気に入った子どもをさらって行ってしまいます。

 

真逆のように見えますが、大人になってから読み返すと

どちらも子どもと一緒に暮らしたい母性を描いてるのかな?

そう思ったりもしますし、

畏怖の対象と成り得るほどの美しい存在を女性の姿として描いたときに

西洋と日本の美に対する意識の違いかも?

そう考えたりもします。

 

大人になってから絵本を開くと

子どもの頃とは違う感想がたくさん湧き出てきて楽しいです。

 

 

 

雪女も雪の女王も、名作中の名作ですから

いろんな絵やいろんな訳でたくさんの種類の絵本が出版されています。

 

祈りの丘絵本美術館にある絵本の中から

今回は写真の2冊をご紹介しました。

 

どちらも挿絵が本当に美しいんですよ!

機会がありましたら、ぜひお手に取ってみてくださいね。

 

 

[スタッフ🌱FK]