祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

鬼のむかし話 

 

本日も、祈りの丘絵本美術館は 開館しております。

皆さんのお越しを お待ちしております♪

 

さて、もうすぐ節分ですね!

奈良と京都の 鬼の物語を2つ、

ご紹介します👹

左:「すみ鬼にげた」福音館書店
岩城範枝・作/松村公嗣・絵
右:「鬼ぞろぞろ」偕成社
舟崎克彦・文/赤羽末吉・絵

「すみ鬼 にげた」

300年前、奈良の古いお寺にやって来た

大工見習いの少年ヤスは、

軒下を支えながら 縮こまって泣いている

すみ鬼 に 出会います。

あわれに思ったヤスは、鬼を逃がしてあげますが…!?

少年と鬼の 一夜の冒険を 色彩豊かに描いた 物語。

 

作者が、奈良の唐招提寺展で 見た

金堂の四隅を支える 木彫りの邪鬼

4体のうち、表情の違う1体に

惹かれて、思いついたそうです。

 

泣いている鬼の表情・・!

にらみつける四天王の迫力・・!

大木の森の 深い闇の世界・・!

幻想的でユーモラスな 化け物たち・・!

 

画家が 実際に 寺社関係の絵画制作もしている だけあって、

水彩で描いた 仏と鬼の世界の美しさに ぐいぐい 引き込まれます。

逃げる前と後の、鬼の表情の変化にも 注目です!

不思議な 化けものたちの 焚き火のシーンが、

森は生きている を 思い起こさせるような?

少年と鬼の 親子愛にも似た 友情が、

温かく心に残る おはなし✨

小学校中学年くらいから、おすすめです。

 

「鬼ぞろぞろ」

今昔物語の 鬼のツバで消されてしまった

男の 話を 元にした 絵本。

むかし、みやこ の 橋で

鬼の行列に でくわした 身分の低いさむらいは、

鬼に ツバをふきかけられ、

透明人間に なってしまいますが…!?

欲のまま やりたい放題の 男でしたが、

観音さまの お告げに 導かれ、

ふせった姫ぎみ を 救って、

人間の心を 取り戻します。

 

ぽっぺん先生シリーズの 舟崎克彦さん&

スーホの白い馬の 赤羽末吉さん の 名コンビで、

教訓に満ちた 昔ばなしの世界を 存分に 楽しめます!

最後の 文のない 雲の合間に去っていく

鬼の行列の ページが、余韻があって 好きです☁

小学校低学年くらいから、おすすめです。

 

また 京都奈良に 行けるようになった時には、ぜひ 唐招提寺の すみ鬼に 会いに行こうと思う Fでした☆

 

※2月最初の今週も、

 平日は休館、2/6.7の土日のみの開館になります。

 お電話、FAX、メールでのご注文、お問い合わせは、

 いつでも 承っております。

 2/7以降の予定につきましては、

 決まり次第、ホームページにてお知らせいたします。

 どうぞよろしくお願いいたします。