祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

開館25周年を迎えました!

2024年6月15日で、祈りの丘絵本美術館は開館25周年を迎えました!

1999年、大浦天主堂やグラバー園のある長崎港を見下ろす南山手の丘にオープンしました。

1階は厳選した絵本・本をとり揃える書店「こどもの本の店・童話館」
(それまでは長崎市の中心地にありました)のフロアー、
2階、3階は絵本の絵を美術として鑑賞する美術館のフロアーです。

開館時の記念企画では、2年半かけて「現代日本の絵本画家展」 
太田大八(以下敬称・略)、清水崑、丸木俊、馬場のぼる、大道あや、
長新太、ましませつこ、小野かおる、田島征三、飯野和好… を展示しました。

その後も、太田大八コレクションや大道あやの常設展を中心に、
長谷川集平のサルコーデ・ナガサキ展、10周年記念講演の東平哲弥、
その所縁の中村忠二、伴敏子、清水汀子、太田大輔の江戸絵本展、
小林豊の長崎物語展、イラクの子どもたちの絵、
震災後の東松島の方々の墨絵の会、C型肝炎と闘う母娘の刺繍展、

海外作家では、スベン・オットーのアンデルセン童話、
『ヴィクターとクリスタベルーそっと恋して』の原画など、
さまざまな企画展を開催し、多くの方に観ていただきました。

1周年には、ましませつこさんの「ねんねんよー」子守り唄コンサート、
7周年には、長崎出身のジャズ音楽家の小國雅香さんコンサート、
「かにむかし」展示の時は、定成淡紅子さんの音楽教室と
長崎のマリンバ奏者による音楽劇、
企画展ごとの作者ギャラリートーク、東京こども図書館の方を招いての
おはなし会、地元のおはなし会講習など、イベントも数多くありました。 

コロナ禍の3年間は休館の時期もありましたが、しだいに観光客や絵本や
児童書の関係者、地元の方や海外のお客さま、修学旅行生も
ご来館されるようになりました。
また、以前のように、「童話館ぶっくくらぶ」の会員様や元会員様も、
全国から長崎旅行を兼ねていらしてくださるように…。

改めて、直接、お顔を見ながら絵本をおすすめしたり、
美術館の展示を観ていただけるありがたさを感じながら、
新たな気持ちで25周年を迎えることができました。

 これまで支えてくださった全ての皆さまに、 心より感謝申し上げます。  

 

「子どもには美しいものへの感性を育ててもらいたい。
そして、すべての人々の“内なる子ども”に語りかけるような
絵本の絵との出会いの場をつくりたい」
という想いから 設立・運営されているこの場を、
引き続き、大切に守っていきたいと思います。  

皆様のご来館をお待ちしております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

          祈りの丘絵本美術館