シリーズ〈今月の1冊〉- 2026年7月『くまさん くまさん』

まだまだ梅雨空の日が続きますが、カレンダーはもう7月。夏がすぐそこまできています。
今月のおすすめの1冊に選んだのは…『くまさん くまさん』(「小さいいちごコース」およそ1〜2才)です。
くまさんのなにげない暮らしのようすが8つ描かれる絵本。お料理をしてみたり、文字を書いてみたり、お母さんやお父さんを見ながら少しずつ人間の暮らしぶりがわかってきた子どもたちが興味のあるようなことを、くまさんがゆっくりやっていきます。
この絵本は娘が大好きで、何度も何度も読みました。コースのなかでは少し文章が長いので「またこの絵本なの?」と思ってしまうのですが、読みはじめるとあらふしぎ!
「くまさん くまさん かお あらう」
「くまさん くまさん くまたいそう」
とくり返される言葉のリズムに乗って、スラスラを楽しく読めてしまいます。
この絵本を開くと、絵を追いながら、娘とゆっくり会話を楽しんでいたときのことを思いだします。
たとえばくまさんが朝ごはんを食べるシーン。メニューは「はちみつ つけた じゃがいもみっつ」と「よもぎと すぎなの おちゃ 2はい」。
「よもぎってなに?」「すぎなってなに?」と娘にたずねられ、一応説明するのですが、いまいちピントきていないようす。そんなときは、散歩にでかけたさいに「これがよもぎだよ。くまさんがおちゃにいれてたね」と話すと、娘はにっこり。少しずつ開いていく娘の世界を一緒にながめているのが楽しくて、今でもそのときの気持ちを思いだし、ほっこりします。
最近の娘は、学校から帰宅すると宿題や習いごとに追われ、ゆっくり読書を楽しむ時間がとれなくなってきています。
週末はゆっくり時間をとって、久しぶりにこの絵本を読んでみようかな。
大人にも子どもにもこのくまさんみたいにおだやかにゆったり流れる時間がきっと必要ですよね。
(担当:A)
『くまさん くまさん』
なかがわりえこ/文
やまわきゆりこ/絵
福音館書店
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいいちごコース」(およそ1~2才)
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