帽子の絵本といえば… -Y家の場合-
毎日、暑い日が続いていますね。ニュースでも、真夏日や猛暑日、最高気温更新、熱中症など暑さにかんする言葉をよく耳にします。
そんな暑い日に照りつける、痛い、とも感じる太陽の光をさえぎってくれる日傘や帽子は、この時期、欠かせないもののひとつですね。
今回は、8月10日の“帽子の日”によせて、Yさんが近況を教えてくれました。
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8月のカレンダーを娘となにげなく見ていたら、8月10日に“帽子の日”を発見!
「帽子の日?」と調べてみると、
『全日本帽子協会が「ハッ(8)ト(10)」の語呂合わせから制定』
とありました。
わが家は三人とも帽子が好き。特に娘はなぜか主人の帽子がお気に入りで、おでかけの時は二人で取り合ってかぶっています(笑)
娘はおでかけのとき、お気に入りのくまのぬいぐるみを連れていくこともあるので、その子とお揃いになるように、麦わら帽子をリメイクしたこともありました。
ちょうど本棚の前で話していたので、娘に「帽子が出てくる絵本ってどんなのがあるかな?」と聞いてみました。するとなかなかおもしろい答えがでてきました。
最初にでてきたのはなんと『とっときのとっかえっこ』!
「え?なんで?」と思わず聞き返してしまいました。
娘の答えは、「バーソロミューはいつも帽子をかぶっているよ。でもおんなじ帽子じゃないよ。ほら、これとか」と、見せられたページでは、確かに3種類の帽子をかぶっているバーソロミューが!(笑)
娘に読み聞かせをしながら「本当によく絵を見てるなぁ」と思ってはいたのですが、このまさかの回答にびっくりしました。
続いて娘が選んだ絵本は『おりこうなビル』。
「あ~ビルがかぶっている帽子が珍しいから?」と聞くと「違うよ。あのバッグの中身を準備するとき、だしたり入れたりするページに帽子があるから」とのこと。
確かに娘はこの絵本のなかでも特に荷物を何度も入れなおすこのページがお気に入りでよく眺めていました。自分で旅行の支度をするようになったのも、もしかしてこの絵本のおかげかも?またまたなるほど~、な選書です(笑)
続いて選ばれたのは『ねこのオーランドー 農場をかう』。
とにかく娘はこの絵本が大・大・大・大好き!!
よく「読んで~」とお願いされます。私も好きな絵本なので読んであげたいのですが…読んであげるとなると30分近くは覚悟しなくてはなりません(笑)
そのため、特にゆったりした日や、なにかがんばってくれたときのご褒美絵本として活躍しています。
「グレイスはおしゃれだから、畑仕事のときもすてきな帽子をかぶってるよ」と教えてくれました。
最後に選ばれたのはなんと『まよなかのだいどころ』。
これこそまさに「え?なんで?パンやさんが帽子かぶってるから?」と選ばれた理由がなぜなのかわからなかった私。みなさん、わかりますか?
娘が選んだ理由は「ミッキーがミルクをくみに飛行機に乗るとき、ミルクのコップを帽子にするでしょ?だからだよ」とのこと。絵本を広げてみると、たしかに帽子みたいにかぶっている!本当だ!とびっくり!何度も絵本を読んできたのに、私にはまったくそんな印象がなく、娘の鑑賞力と記憶力に感心しつつ、改めて自分で読むことと、読んでもらう(絵をじっくり眺める)ことの違いがあるのだなと感じたのでした。
帽子というキーワードから娘のなかの積み重なっている絵本の記憶に触れられた気がして、なんだかとても嬉しくなった一日でした。
『とっときのとっかえっこ』
文 サリー・ウィットマン
絵 カレン・ガンダーシーマー
訳 谷川 俊太郎
童話館出版▶詳しくみる
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいさくらんぼコース」(およそ6~7才)
『おりこうなビル』
文・絵 ウィリアム・ニコルソン
訳 つばきはら ななこ
童話館出版▶詳しくみる
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいくるみコース」(およそ3~4才)
『ねこのオーランドー 農場をかう』
作・画 キャスリーン・ヘイル
訳 脇 明子
童話館出版▶詳しくみる
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいみかんコース」(およそ7~8才)
『まよなかのだいどころ』
作 モーリス・センダック
訳 じんぐうてるお
冨山房
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶2022年度「大きいくるみコース」(およそ4~5才)
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