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「童話館ぶっくくらぶ」春企画より ー2026年ー


 

すこしずつ、過ごしやすく、春らしくなっていますね。

この春、入園、入学、進級を迎えられる皆さん、おめでとうございます。また、春といえば何かしらの環境が変わることも多い季節ですね。皆さんにとって、よい春になりますように。

 

「童話館ぶっくくらぶ」では、先月“「ぶっくくらぶ」の回りの、こんな本・あんな本”パンフレットをお届けしました。このパンフレットは春企画パンフレットとも呼ばれ、入園、入学、進級、新生活を迎える方への贈りものに選んでいただけるような絵本や本、絵本の仲間たちのグッズをご紹介しています。ほかにも、学習を補ってくれるプリント類、春に読みたい絵本、暮らしに役立つ実用書などさまざまにラインナップしていますが、今回は、「食」や「お金」にまつわる絵本や本もご紹介しました。

そして2月の「童話館ぶっくくらぶ通信」では、このふたつの項目について、選んだ経緯や込めた想い、それぞれの本の魅力などを補足的にご説明しています。会員の皆さんは、ぜひパンフレットとあわせてご覧ください。

 

さて、このブログでは「食」のカテゴリーでご紹介しており、「通信」ではふれることができなかった、まんが『ダンピアのおいしい冒険(6巻セット)』について、お話ししたいと思います。

今回の春企画の担当者である私がこの作品に出会ったのは岩波ジュニア新書の『生きるためのブックガイド 未来をつくる64冊』を読んだことがきっかけでした。この本は新書、自然科学書、ノンフィクションなど、小説や物語以外のおすすめの本を22人の執筆者が紹介するといった内容で、そのなかのひとりが『ダンピアのおいしい冒険』の作者トマトスープさんでした。そこでは、『ダンピア 最新世界周航記』(岩波文庫)をはじめとして、このまんがを描くことにつながった書籍を3冊ご紹介されていました。

読んでいるとまんがが気になりはじめ、さっそく1巻を書店で取り寄せて購入したところ、歴史の学びにもなり、キャラクターも魅力的で、なにより当時のヨーロッパから見た南方諸国のようすがとても興味深く、いっきに魅力に引き込まれてすぐに残りの巻も注文。後半になると人間模様も深まっていき、コミュニケーションのむずかしさや、人権、倫理観について深く考えさせられる場面もあり、とても読み応えがあると感じました。

また、タイトルに“おいしい”とあるように、当時の船員たちや現地の人々の食事とそのレシピを知ることができるところもおもしろく、なかなか書店で出会う機会も少ないのではないかと思い、今回の春企画でご紹介することにしたのです。

 

この作品について語りたいことはたくさんあるのですが、どうしても内容にふれずに話をすることがむずかしいので、最後にこの作品にまつわる個人的なエピソードをひとつ。

パンフレットを作成していたある日、『ダンピア 最新世界周航記』を会社の先輩が手渡してくださったのです。読みたいなと思っていたのですが品切れで、古本で購入するか迷っていたところだったので、とても嬉しかったです。今読んでいるところですが、この壮大な記録をまんがに落とし込むという途方もない作業に圧倒されるとともに、「あ!ここはまんがのあのシーンだな」「こんなふうに表現されていたんだ」とまんがと重ね合わせて楽しんでいます。

このように、ひとつの作品をきっかけに、新たな作品に繋がったり、興味関心がひろがったりしていくことは読書の喜びのひとつですね。今回ご紹介した書籍も、どうかそれぞれのご家庭で、さまざまにひろがっていきますように。

 

この春企画パンフレットは「童話館ぶっくくらぶ」会員限定のご案内です。会員ではない方は、ぜひご入会をご検討ください。

 

(担当:D)

 

 

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