あいことばは、ヒ・ラ・ケ・ホ・ン! ‐ 子ども読書の日 4月23日
桜の季節が過ぎ、初夏の訪れを感じる季節となりました。
新年度が始まり、お子さんだけでなく大人の皆さんも、あわただしい日々を過ごしているのではないでしょうか。
さて、今日から5月12日までの20日間は「こどもの読書週間」です。
これは、1959年から始まったもので、その後2001年制定の「子どもの読書活動の推進に関する法律」によって、初日である4月23日が「子ども読書の日」と定められました。子どもと読書にかんする意識を促し、機会を設けるために、全国の公共図書館や学校図書館・書店を中心に「子ども読書の日・こどもの読書週間」にちなんだフォーラムやイベントなどが実施されています。
童話館がある、ここ長崎市の市立図書館でも、4月27日には「子ども読書の日おはなし会」が開催される予定になっているようです。
ちなみに、日本では「子ども読書の日」ですが、世界に目を向けてみると、偉大な文学者セルバンテスとシェイクスピアの命日であることから、1995年にはユネスコによって「世界本の日」に制定、また、スペインのとある地方では、この日が、花と本を送りあうお祭りの日(サン・ジョルディの日)でもあるそうです。
さて、今年の「こどもの読書週間」の標語は、「あいことばは ヒ・ラ・ケ・ホ・ン!」です。
私たちは今、デジタル化の波、AI(生成AI)の進化の波に押され、ライフスタイルもまた大きく変化するなかを生きています。そしてもちろん本や読書もまた、電子書籍(電子媒体)によって、場所を問わず、手軽に楽しめるようになりました。
一方、紙の本には、紙ならではの魅力もあり、まだまだ大きな可能性を秘めていると思います。(私たちは、そうであってほしいと強く願っています!)たとえば、本棚に並ぶたくさんの本のなかからじっくりと本を探しだす時間の心地よさ、紙の質感や手触り、表紙や装丁のデザインを味わいながら頁を繰る喜び、もちろん、その内容!
そうして本を開けば、そこにはまだ出会ったことのない未知の世界がひろがっています。とりわけ子どものための絵本・本には、絵の美しさとともに、ドキドキ、ワクワク、ハラハラするような出会いもたくさんあって、まるで魔法の宝箱のようです。
まもなく、大型連休がやってきます。皆さんもぜひ今年は、ご家族で、大切な人と一緒に、絵本・本を開いてみませんか?
私も、この春中学生になった息子と一緒に、久しぶりに本を開いてみようと思います。
「あいことばは、ヒ・ラ・ケ・ホ・ン!」
(担当:U)
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