わくわくドキドキ 入園・入学
出会いと別れの春ですね。
入園や入学をひかえている皆さん、この度はおめでとうございます。
新しい生活を始める理由やタイミングはそれぞれですが、いずれにしても新しい門出。心からお祝いいたします。
そうはいっても、子どもにとっては、新しい環境や関係にチャレンジするタイミングですので、期待半分、不安半分と複雑な気持ちで過ごしている子もいることと思います。そして、それはきっと、親御さんたちも同じですね。
通学はだいじょうぶかな。
気の合う友達は見つかるかな。
先生はどんな人だろう。
うちの子のことを理解してもらえるだろうか。
お勉強はだいじょうぶかな。
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15年ほど前のわが家でも、こんなことがありました。
秋ごろから早々とランドセルのプレゼントをいただき、就学前検診にもはりきって参加し、期待と喜びに胸を膨らませているように見えた娘でしたが、お正月を終えたころから、「おや?」と思うことが増えてきたのです。
突然、夜泣きのように起きてしまう日があったり、食事の量が少なくなったり…。
当時の私には全く検討がつかないことでしたが、しばらくして、一緒にお風呂にはいっているとき、「…あのね、あのね」と泣きはじめる娘。ゆっくりゆっくり聞いてみると
「小学校は楽しみだけど、ちょっとだけ心配」
だというのです。
更によく聞くと、幼稚園でも、先生方が小学校入学に向けてさまざまなことを身につけようとアドバイスをしてくださっているとのこと。お弁当を時間内に食べられるか、立ったまま靴を履けるか、体操着を素早くたためるか…。
それに加え、家族や親戚や近所の方が何気なく「小学生になるねえ」と声をかけてくださることさえ、嬉しい気持ちの一方でプレッシャーになっていたというのです。
もう、それ以降は、私も「気づかなくてごめんね!」という気持ちで猛省!
それからというもの、もうできることといったらこれしかありません。
仕事をセーブして早く帰ることはできずとも、一緒にいられる時間はできるだけ、よく話を聞いて、スキンシップを増やし、そして絵本をたくさん読んであげること!親としても頑張った3か月でした。
そうそう、ベビーマッサージも取り入れてみました。赤ちゃんの時のように全身とはいきませんが、手足や上半身だけを軽くさわると、なんと、肩がガチガチ!緊張しているのもよくわかりましたし、娘もとっても喜んでいました。
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環境が変わり、心も身体も不安定になりやすいこの時期。
大人もバタバタと過ごし、子どもにも「もう小学生だから」「もう中学生だから」などといってしまいがちですが、変化の大きいこの時期こそ絵本の読み聞かせは大切にしなければいけないなあと実感した出来事です。
小学校に入学すると、親と離れて過ごす時間が増え、子どもなりに、がんばったり、葛藤したりすることも多くなるでしょう。「今日学校どうだった?」と尋ねてみても、子どもが言語化できることはほんのわずかです。親は不安のあまり根掘り葉掘り聞いてしまいますが、そんな時こそ、ぜひ絵本を読んであげてくださいね。
(担当:C)
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