冷えた体にぬくもりを ーおふろの日 毎月26日
寒い日が続き、冷え性の私にとって、寒さが厳しいこの季節はとてもつらい時期です。
足首から先はとれてしまいそうに冷たく、家のなかでもカイロを貼ったり、湯たんぽを抱えて動くこともしばしば。朝、登校前の娘と手を繋ごうと手を伸ばすと「つめたーいっ!」と離され、手袋をしている朝だけ「今日は手を繋げるね。」と言われるしまつです(笑)
そんな私なので一日のおふろタイムは冷えから開放されるとても幸せな時間。
毎月26日は2(ふ)6(ろ)と読み、おふろの日に制定されていて、「家族でおふろに入り、親子で会話を」との願いが込められているそうです。寒いこの時期は、おふろに入りながらゆっくり話すのに、ぴったりですね。身体が温まるとリラックスするのか、思考も明るくなる気がするから不思議です。時間短縮のためシャワーですます人も多いと聞きますが、我が家はもっぱらおふろ派です。娘と入ることがほとんどですが、そのことも楽しみのひとつかもしれません。
先におふろに入っている娘の鼻歌が聞こえてきた日は「学校でなにかいいことあったのかな~?」と嬉しくなります。
そんな娘に「おふろって聞いてでてくる絵本ってなぁに?」と質問してみました。さっそく自分の本棚に行って考えているようす。そして…
娘が最初に選んだ絵本は彼女が大好きな14ひきシリーズから『14ひきのこもりうた』
こちらの絵本はほかのシリーズとはちょっと違った感じで、ほとんどの場面がお家のなかです。そのなかでも大浴場を思わせる、薪で沸かしたおふろに家族で入るシーンが娘は大好き!
洋服の脱ぎ方、おふろかごの使い方…どれをとっても野ねずみたちの個性があふれています。例えばくんちゃんはお気に入りのお人形さんをきちんとかごに寝かせて、自分の洋服をおふとんのようにかけていたり、ろっくんは慌ててパンツのまま脱衣所からおふろ場に入ってきたり(笑)お洋服を脱いでしまっても、それぞれの名前がわかる表情、動き…何度眺めても飽きない絵本の魅力がそこにはあります。
次に選んだ絵本は『めのまどあけろ』
「あーあの場面ね!」とすぐにわかりました。絵本のなかでも特に好きだった場面。
「せっけんさんが すうべった
すべって すけーと きんめだる」
この絵本は読み手としても読みやすく、気持ちが楽しくなる絵本。言葉の響きや並びで気持ちも変えてしまうなんて谷川俊太郎さんはやはり素敵な方です。何度も何度も読むうちにいつのまにか覚えていて、ボタンの練習をするとき、片づけを楽しくしたいとき、夜眠りにつく前の暗闇が怖いとき、そんな場面で手助けしてもらったように思います。実際におふろのなかでせっけんが滑っていってしまったときがあり、「あ!金メダル!!」と娘と笑ったことを懐かしく思いだしました。
私自身が読んでもらっていた思い出のおふろ絵本といえば『おふろだいすき』です。
母がこないだ本屋さんで見かけて、「本当に何度も読んだよね。」と話していました。私のカバ好きはきっとこの絵本から始まっているに違いありません(笑)湯船につかりながら、「湯気の向こうから誰かこないかな~」と待っていた子どもはきっと私だけではないはずです。
寒さが続く毎日。冷えて固まった身体をおふろでゆるめたあと、のんびりとおふろ絵本を楽しんでみてはいかがですか?
(担当:A)
『14ひきのこもりうた』
作:いわむらかずお
童心社
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいいちごコース」(およそ2~3才)
『めの まど あけろ』
文:谷川 俊太郎
絵:長 新太
福音館書店
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいいちごコース」(およそ2~3才)
『おふろだいすき』
作:松岡 享子
絵:林 明子
福音館書店
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいくるみコース」(およそ4~5才)
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