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十五夜お月さま  -中秋の名月 9月29日-


お月見

 

明後日、9月29日は中秋の名月です。

中秋の名月とは、旧暦の8月15日の十五夜にお月見をするならわしで、その起源は、中国の中秋節からきているといわれています。中国ではこの日は月を祀る日とされ、庭でお茶やお酒、おつまみ、月餅などを楽しみながら、満月を鑑賞してきたようです。それが日本にも伝わり、農村などで行われていた収穫祭と結びついて、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして、感謝や祈りを捧げるようになったそうです。

十五夜のお供えものといえば、月見団子を思い浮かべる方も多いかと思います。その月見団子も、地域によってさまざまな形や種類があることはご存知でしょうか。一般的によく目にするのは白くて丸いお団子ですが、楕円形のものや、しずく型のもの、あんこがかかっているお団子、串に刺さったお団子などがあるそうです。お住まいの地域の月見団子がどの形か、調べてみるものいいかもしれませんね。

 

そんな中秋の名月にちなんで、今回ご紹介する絵本は、『おつきさまこんばんは』です。

おつきさまこんばんは夜の空に金色のまん丸のお月さまがあらわれます。けれど黒い雲がでてきてお月さまを隠してしまい…。

まるでこちらに語りかけてくるような、やさしいお月さまの表情が印象深い絵本です。

 

わが家でも、この絵本を読み聞かせたとき、当時二才だった息子が、お月さまが雲に隠れていくところを見て、「あー!くもさん、どけて、どけて!」と泣きそうな表情になったり、お月さまが再び登場すると、「あー!でてきた!」と笑顔になったりと、絵のお月さまの表情と同じように笑ったり、悲しそうにしたり、そして最後は、ニコっと笑って「こんばんは」と、まねをしたりしていました。

それからしばらくして、“これはだれのまねでしょう?ごっこ”(絵本にでてくるキャラクターなどの顔まねをする遊び)にはまっていた時期があり、あっかんべーをしてきました。私が、だれのまねか聞くと、「お月さまのあっかんべーだよ!」との返事。答えを聞いてもピンとこなかったので、絵本を

おつきみ

もってきて裏表紙を見ると、確かにお月さまがあっかんべーをしているではありませんか!しばらく読んでいなかったのに⁉と、子どもの記憶力に驚いたできごとでした。

それからというもの、夜空を見上げ、「今日のお月さまはまん丸だね!」、「今日のお月さまは半分だ!」など、お月さまの観察をするようにもなりました。

 

皆さんも、お仕事や子育ての忙しさをしばらく忘れて、ゆっくり中秋の名月を眺めて、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

(担当:Y)

 


おつきさまこんばんは『おつきさまこんばんは』

 作:林 明子
 福音館書店

「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース  ▶「小さいいちごコース」(およそ1~2才)

 

 

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