5月21日 「小満」
さわやかな風が若葉を揺らしながら通りぬけるようすが、心にも身体にも心地いい季節です。
「風薫る」という5月の季語もあるように、公園や道端の小さな自然に思わず「くんくん」と思わず鼻を上げてしまう、という人もいることでしょう。
特に今年は、いつまでも気温が低く、強い風が吹き…不安定な天候の日が多かっただけに、おだやかに晴れた日はありがたく、嬉しいものです。庭仕事をしたり、冬物の衣類を洗濯したりと、精力的に夏への準備を進めている方も多いのではないでしょうか。
そう、ちょうど今日5月21日は、今年の二十四節気「小満」(しょうまん)です。青々とした若葉や小さな生き物たちが太陽の光のもとぐんぐん成長し、生命力に満ちているようすから、また、「農家さんたちが小さく満足する」という理由から、そう呼ばれるようになったそうです。
そして、「ぐんぐん成長」「生命力に満ちている」といえば、子どもたちも同じですね。エネルギーに満ち満ちたその姿に、大人の私たちは思わず目を細めてしあわせを感じたり、勇気づけられたりします。
とはいえ、この時期は疲れがでやすい時期でもあります。新たな環境に慣れようとがんばっていたり、立て続けにやってくる行事で体力を消耗していたりと、自分では気づかないうちにいろいろなストレスを抱えているかもしれません。そう、子どもも大人もきっと「一度深呼吸」が必要なタイミング!
ぜひ、登校や出社の途中に立ち止まって深く息を吸ってみたり、お昼休みに窓を開けて外の風を入れてみたり、ちょっとした工夫で、それぞれの「小満」を見つけてみてください。
さて、これから少しずつ雨の多い季節にはいっていきます。生活においてはやっかいごとの多い季節ですが、同時にこの季節もまた、若葉に落ちる雨粒や、それによって色濃さを増す美しい緑色など、趣深い出会いがたくさん。ぜひ、小さな自然を味方にしながら、心と身体を整えてみてください。
(担当:C)
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