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冬将軍到来! -大雪 12月7日


大雪

 

いよいよ師走に入り、今年のカレンダーも最後の一枚となりました。
ここ長崎では急に身をきられるような寒い日が来たと思えば、昼間はコートもいらないぐらいのあたたかい日もあり、毎朝気温とにらめっこする日々が続いています。今年の九州地方の冬は、昨年より暖冬傾向という予報なので、雪が積もる朝を心待ちにしている私と娘にとっては少し物足りない冬になりそうです。みなさんがお住いの地域はいかがでしょうか?

 

私がまだ幼いころは1年に1,2度は雪が積もる日があったので、庭や道路で、雪遊びを楽しんだものでしたが、“かまくら”は長崎の降雪量ではつくることができず、今でも憧れがあります()。小学校の社会の教科書で初めて目にした『かまくら』は、なんだかあったかい小さな秘密基地のようでした。“かまくら”のなかでお餅やみかんを食べる…、そんな写真が添えられていたものだから、なおさら、「雪がたくさん積もるところはいいな~」と(その地域の大変さなど何も考えずに)思っていたものです。

 

雪といえば、二十四節気のうちの一つのあたる『大雪(たいせつ)』。今年は12月7日です。“雪がたくさん降りだす時期”という意味が込められており、野山が雪化粧を始めるなど、本格的な冬の始まりだと言われています。この時期から陽がさらに短くなり、厳しい寒さが続くようになることから、冬将軍の到来などという言葉も使われ始めるようです。

 

雪だるま

長崎では近年、12月に雪が積もったことはありませんが、今から2年前の1月、朝カーテンを開けたら、一面銀世界の日がありました。その時は前日からめずらしく雪が降りつづいていて「もしかしたら明日は積もるかもしれないね。」と話しながら眠りにつき、翌朝、まさかの雪景色に家族でびっくり!朝食もそこそこに万全の寒さ対策をして外に飛びだしました。当時五歳の娘はこんなに雪がある景色を見るのは生まれて初めて。「冷たい!もう濡れた~!」と言いながらも、どんどん雪に夢中になって遊んでいました。おそらく15センチぐらい積もっていたのでしょうか…記憶はさだかではありませんが、まだ誰の足跡もついていない雪のうえにバフッと倒れこみ、娘と寝ころんで大笑いしたのを覚えています。それから家族総出で大きな雪だるま作り。自分の肩ぐらいまである雪玉をせっせと転がし、奮闘する娘がおもしろくて、「がんばれ!」と応援しつつも笑ってしまいました()

 

さてそんな娘に「雪といって思い出す絵本はどれ?」と聞くと、楽しそうに3冊選んでくれました。選んだ3つの絵本は偶然にも「ぶっくくらぶ」の『冬企画』で購入した絵本でした。「ぶっくくらぶ」のコースに入っている絵本と、同じシリーズの絵本、同じ作者の絵本ということで、娘の絵本の世界をさらに横へとつなぎ、広げてくれていると感じます。

 

1冊目は『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』

ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス『ゆかいなゆうびんやさん』のシリーズでクリスマスバージョンとなっています。開くとお手紙が入っているしかけ絵本で、娘はなんどもこの絵本を読んでほしいと言ってきて、小さな手紙を広げては読み、きちんと閉じて戻すを繰り返していました。特に最後にゆうびんやさんがもらう“のぞき絵てがみ”が大好き!とても喜んでながめているのを知った祖母から、ついには自分あてののぞき絵手紙をもらったのでした()

 

 

 

2冊目は『ふゆがすき』

ふゆがすきこちらはスモールさんでおなじみのロイス・レンスキーが書いた4つの季節のシリーズです。他に『はるがきた』『たのしいなつ』『いまはあき』があります。絵になじみがあるというのはもちろんですが、手のひらサイズの小さな絵本なので、旅行の時などによく持って行っていました。絵本を通して外国の文化を知ることもでき、遠い国へ思いを馳せることができるのも好きな要因の一つなのかもしれません。

 

 

 

最後はやはり『14ひきのさむいふゆ』。

冬が近づく14ひきのさむいふゆと店頭にも並んでいるので、目にした方も多いと思います。人気の14ひきシリーズの冬物語で、娘も大好き。雪深い森の奥で、こんなに楽しく温かい生活をしている野ねずみたちを想像するだけで心が温まる気持ちになります。この絵本のなかでねずみたちが楽しんでいる帽子とりゲームは我が家の定番の遊びです。ただ、だんだん年を重ねる娘にゲームで勝てなくなる日も近そうです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

今年はどんな冬にしようかな?
スキーやスケートなど冬ならではの遊びも楽しそうですが、外がとても寒い日には、あたたかいお部屋のなかでのんびりと、お互いにお気に入りの絵本を紹介しあって読み返したり、長めの本を少しずつ読み聞かせたりするのもまた楽しそうです。初雪を待ちながら…今夜は雪の絵本を娘と楽しむことにします。

(担当:A)

 


ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』

 作:ジャネット&アランアルバーグ
 訳:佐野洋子
 文化出版局

 

 

ふゆがすき

『ふゆがすき』

 作:ロイス・レンスキー
 訳:さくまゆみこ
 あすなろ書房

 

 

14ひきのさむいふゆ

『14ひきのさむいふゆ』

 作:いわむらかずお
 童心社

 

 

 

 

上記3冊とも「童話館ぶっくくらぶ」冬企画にてご紹介

 

 

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