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9月9日 トルストイの誕生日


 

今日はロシアの小説家・思想家のレフ・トルストイの誕生日です。

私にとっては、少しハードルが高いと感じてしまう作家のひとりですが、皆さんはいかがでしょうか。

まずはトルストイの生い立ちを簡単にご紹介します。

レフ・トルストイは182899日、ロシアのトゥーラで生まれました。

地主貴族の4男として裕福な家庭に育ちましたが、幼いときに両親を亡くし、カザンに住む叔母のもとに引きとられ、そこで暮らしはじめます。その後、カザン大学へと進みますが、成績はふるわず、中退。このころからルソーを読みふけり、1850年ごろから執筆活動を始めます。しかし、事業の失敗による借金や放浪生活に嫌気がさし、志願してコーカサス戦争へ従軍。その体験を雑誌に発表し、新人作家として少しずつ頭角を現します。その後、1853年のクリミア戦争にも参加。このころの戦争体験が彼の非暴力主義の下地になったともいわれ、4年をかけて執筆された長編『戦争と平和』にもつながっていきます。

晩年は、家族と生まれ故郷で農業をしながら暮らしていましたが、妻との考え方の違いや作品と自分の生活とのギャップに苦悩し、82才のとき突如書き置きを残して家出をします。そして、その旅の途中の小さな駅で、肺炎により命を落としました。

むずかしい作品ばかりのように感じるトルストイですが、じつは子どもむけの物語も数多く残しています。ここでおすすめしたいのは 福音館古典童話シリーズの 『トルストイの民話』です。こちらにはトルストイの書いた民話が17点収められています。

今回はこのなかからひとつ、「人はなにで生きるか」をご紹介いたします。

セミョーンは貧しい靴屋でした。女房と子どもをやっと養えるぐらいのもうけしかありません。それでも厳しい寒さには勝てないと2年越しに毛皮を買いにでかけますが、お金が足りず手に入れることができません。やけ酒をひっかけて帰路につこうと礼拝堂の前をとおりかかると、裸で若い男が身動きもせずに座っています。一度はとおりすぎますが、思いなおし、家に連れて帰ります。毛皮を手に入れていないばかりか他人まで連れて帰ってきたことに、妻は怒りますが、セミョーンの話を聞いた妻は見知らぬ男をもてなすことにします。この男は名前をミハイルと名乗り、セミョーンのもとで、見習いとして働きはじめるのですが…。

お話を読み進めていくと、無口なミハイルが3度だけニッコリと笑うシーンがあります。なぜミハイルはほほえんだのか、その理由は、ぜひ実際に読んで考えてほしいと思います。きっと、人間が生きていくうえで大切なことを伝えてくれることでしょう。

読書の秋、文豪たちの名作に少しずつふれてみるのはいかがでしょうか。

 

(担当:A)

 

 

 

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