祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

おかあさんを まつ じかん

子どもにとって、お家で ひとりぼっちの 時間は、

長~く 感じられるものですよね。

 

不安な気持ちが どんどん 広がる

お母さんを 待つ時間・・・。

 

いつもと 違って見える 家の中で、

子どもは どういう風に 過ごしているのでしょう。

ちょっと のぞいて みましょうか。

 

「だーれもいない だーれもいない」福音館書店
片山健・作・絵

 

お昼寝 から 目覚めた コッコさん。

おうちに おいてけぼり。みんな、どこへ?

かぜ や くも、やまばと が やってきて、

「だーれも いないの コッコさん」と

たずねては、さって いきますが・・

 

コッコさんシリーズの 幻の1作。

さりげないふりを して、がまん していた

コッコさんの 気持ちが はじける ラストに、

思わず 胸が 揺さぶられます。

絵だけで 登場する、コッコさんの

心の より所(であろう)ワンちゃんも、

よい隠し味に なっています🐶

 

さて、もう1冊は 以前も

雨の季節に ご紹介した こちら。

「あめのひのおるすばん」至光社
岩崎ちひろ・絵と文/武市八十雄・案

 

ふうせん、ピアノ、雨に ぬれた花、

黒でんわ、きんぎょ・・・🎈🎹✿✆🐡

ひとり 家で まつ 少女の モノローグで 語られる、

幻想的な 雨の日の おるすばんの 風景。

いわさきちひろ さんの 絵の 淡い色彩と

現実と空想の はざまで ゆらめく 少女の気持ちが

見事に マッチした 絵本です。

 

小さなお子さんを もつ おかあさん に、

ぜひ 読んでほしい 2冊です📚

 

スタッフF☔