あのパン、このパン、どんなパン? -パンの記念日
小麦粉から、いい香りの、ふっくらおいしいパンができあがっていく…その過程が、まるで魔法のようで、ふしぎでふしぎでたまらなかった子どものころから、私は、何を隠そう、「パン派」です!
給食のパンも、おうちで手作りした不恰好なパンも、専門店のパンも、どれもそれぞれの魅力とともに、いつもおいしくいただいています。食パンも、ハードなパンも、デニッシュも、どれもおいしいですよね~。旅にでかけたときも、まずチェックするのはパン屋さんですし、おいしいパン屋さんがあると聞けば必ず足を運んでみるほど、大好きです。
家族はどちらかというと「ごはん派」のようですが、それでも子どもは、パン屋さんに行くのが大好きだったようで、小さいころはお散歩ついでによく、近所のパン屋さんにも立ち寄ったものです。
そんな、子どもたちにも身近なパンは、絵本にもよく登場するモチーフです。
「童話館ぶっくくらぶ」のラインナップでも、
『パンぼうや』
『パンやのくまさん』
『ジャイアント・ジャム・サンド』
『からすのパンやさん』
『パンのかけらとちいさなあくま』
と、ざっと眺めただけでも、タイトルにパンが登場する絵本がこんなに!
しかも、ふしぎなことに、「小さいくるみコース」と「大きいくるみコース」に集中しています。
さて、皆さんはどのパンの絵本が好きですか?
ちなみに私は、やっぱり、かこさとしさんの代表作『からすのパンやさん』です。
出版社である偕成社さんの内容紹介にも「いずみがもりのからすのまちのパンやさんは、子どもたちの意見を参考にして、すてきな形のパンをどっさり焼きました。」と書いてあるように、「こんなパンがあったらいいな」という、いろんな形のパンがズラーリ並んでいて、あの見開きページは圧巻です。
「私はこれがいい!」「ヘリコプターのパンだって!」「お母さんはこれがいいなあ」なんて、絵を指差しながら楽しんだことが、ついこの前のことのように思い出されます。それにしても、かこさんの絵本ってどの絵本もとにかく細かいところまでよく描かれているんですよね。
パンの記念日をきっかけに、ぜひ、これらの絵本にも注目してみてください。
(担当:C)
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【パンの記念日について】
1842(天保13)年4月12日に、江川太郎左衛門英龍が、備蓄可能かつ携帯可能な「兵糧パン」と呼ばれる「乾パン」を作成。この「兵糧パン」が日本で初めて焼かれたパンだそうで、それを記念し、4月12日が「パンの記念日」と決められたそうです。江戸時代からパンが作られていたなんて驚きです!
『からすのパンやさん』
作・絵 かこ さとし
偕成社
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいくるみコース」(およそ4~5才)
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