祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ムーミン谷のクリスマス

クリスマスまで、あと1週間ですね🎄

プレゼントは、お決まりですか?

 

今日は、クリスマス絵本コーナーより、

「ムーミン谷のクリスマス」を ご紹介します!

シリーズの短編集「ムーミン谷の仲間たち」(講談社)の

「もみのき」が原作です。

「ムーミン谷のクリスマス」徳間書店
トーベ・ヤンソン 原作/アレックス・ハリディ セシリア・ダヴィットソン 文/フィリッパ・ヴィードルンド 絵/オスタ・グレン晴子・訳

冬の間は 眠っているため、クリスマスという言葉を 知らず、

雪すらも 見たことがない、ムーミン一家。

今年は、屋根の雪かきをしていた ヘムルさんに 起こされてしまい、

どうやら クリスマスという おそろしいもの(こわいひと?)が

やってくるらしい・・・! と、準備に てんやわんや。

(ムーミントロールだけは、どうやら 雪を知っているようですが)

 

体験したことがない クリスマスが 何だかわからず、

もみの木の飾りや 「クリスマスさま」への プレゼント用に、

思いつくかぎりの きれいな物や 自分の一番 大事な物を 用意して、

どきどきしながら クリスマスが 起こる(?)のを 待つ

ムーミンたちが なんとも 可笑しく 愛おしい・・・!

 

絵本の初めに、キャラクターたちの 簡単な紹介があるので、

ムーミンシリーズを 初めて読む人も、物語に 入りやすいと思います。

 

勇気があってやさしく、時々 甘えん坊な ムーミントロール。

おしとやかで、小さな生き物たちにまで 気を配る 細やかな ムーミンママ。

家長としての誇りを持ち、わからないことは じっくり調べる ムーミンパパ。

おしゃれで 目新しいことが 大好きな スノークのおじょうさん。

その他、ちょっと気難しい ヘムルさん、恥ずかしがりやの はい虫など

個性ゆたかな キャラクターたちが たくさん 出てきます♪

 

クリスマスに憧れていたのものの、自分たちで祝ったことのない

小さな はい虫たちに、家族で 準備した ツリーや プレゼントを

全部あげてしまう ムーミンパパ が とても素敵✨

最後まで、クリスマスが よくわからないまま、

ツリーのてっぺんに輝く夜空の 大きな星を 眺めて、

ムーミン一家が、また 冬眠に入るところで

お話は終わります。

ユーモラスな 心温まるラストに、読み終わったあと、

幸せな気分で クリスマスを むかえることが できそうです♪

 

公認画家による クラシックで美しいイラストも 魅力的な、

ムーミンのファンも、初めての人も 楽しめる1冊。

少し長めのお話なので、年長さん~小学校低学年

くらいから おすすめです☆

 

久しぶりに 今度は、ムーミントロールが 冬を初体験する

「ムーミン谷の冬」(講談社)を 読み返してみようかな

と思った Fでした~