祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ちびっこカムのぼうけん

今年のGWは、お家で読書ウィークに しませんか?

本日は、小学校中学年くらいから 楽しめる

(低学年から 少しずつ読み聞かせでも)

日本のファンタジーを ご紹介します。

「ちびっこカムのぼうけん」理論社
神沢利子・作/山田三郎・絵

以前、ぶっくくらぶの 小学校中学年くらいに 入っていた、

北の大地カムチャッカの 元気な少年カムが 主人公の

ロングセラーの 冒険物語です。

小学校の時に、学校で 人形アニメの映画で観て、

夢中になりました。

ただ、主人公が 病気のお母さんのために、

イノチノクサを 取りに行く途中、

谷底に突き落とされて、親友のトナカイともはぐれ、

必死に岩を這い上がっていくところで、映画は終わり、

「ええ~!?この先どうなるの??」

・・と、続きが気になって 仕方がなかった作品。

 

その後、原作を読むと、

まだ 物語の1/4くらいのところ だった!

そこに至るまでも、ジネズミ、金ピカのクマ、大ヤギ、

魔のイバラ、大ワシの親子 など

いろいろな動物たちや 困難に 次々に 出会い、

立ち向かい、助け・・・と 息つく暇もない展開◎◎

行方不明の父さんの謎や イノチノクサのある火の山の大オニ、

ワシにさらわれて 白い花になってしまった少女。。。と

伏線も 盛りだくさんで、ぐいぐい惹き込まれます!

 

物語は、お母さんへ薬草を持ち帰る 火の山のまき

お父さんを探しに 氷河へ行く 北の海のまき

の 前後編に わかれます⛰🌊

危機に 助けた生き物が 現れたり、

伏線が 意外なところで つながっていたり、

心憎い演出で、最後まで 飽きさせず、

予想通りのハッピーエンドで 終わるのが 嬉しい♪

 

星空の大ひしゃくや 月、大クジラまで

巻き込んだ 壮大なファンタジーを、

幼少時代を 北海道サハリンで過ごした

「くまの子ウーフ」の作者による 読みやすい文章で

ぜひ 楽しんでみませんか?

ほのぼのしたウーフとは また 違った

冒険神話の世界を 体験してみてください🐋

 

久しぶりに読んでみると、色々な場面が ジブリ映画とだぶる Fでした~☆