うみのしっぽ
川から河口へ、そして海へとひろがっていき
最後のページはダイナミックに一面の海・・・という絵本は数あれど
逆をたどって海からどんどん川へ、小川へと場面展開していき
最後に ぽつんっ と終わる絵本は、珍しいかもしれません。
このうみのしっぽは、
はじめからいきなり…というほど悲しくて、
途中は楽しい童話を読んでいる気分に。
そして最後には ふっとせつなくなる
外国の童話に日本むかしばなしのわびしさを足したような
なんとも不思議なお話でした。
内田麟太郎さんと長新太さんの絵本はどれも
楽しいのにちょっと淋しさが後をひく不思議な絵本ばかりです。
子どもむけだと思わずに、ぜひじっくりと読んでみてください。
Ⅿでした🐡