祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

精霊流し

皆さんは、お盆休みはいかが

お過ごしですか?

故郷のお墓参りに、いらっしゃった

方も多いのでは?

神奈川出身のFが長崎に来て、

1番びっくりしたのは、

長崎のお盆の習慣です!

お盆休みに入ると、夕方から

お墓に親戚が集まって、

なんと花火や爆竹(!?)

を鳴らして、お参りします。

最終日の今日、8月15日夕方からは、

初盆の家の遺族が、木や竹などで造った

精霊船を曳いて、鐘や、やはり爆竹

(!?)を鳴らしながら、街中を

練り歩き、海沿いの流し場まで運ぶ、

伝統行事「精霊流し」が行われます。

長谷川集平 連作サルコーデ・ナガサキ 第二楽章 夏 「島原の精霊流し・島原市」絵ハガキ

島原市、西海市、離島などでは、

今でも川や海上に流すことも

あるそうです。

家の紋章、故人にちなんだ趣味の物、

盆提灯などで飾られた船は、

お祭りの山車のようで、見物客も

大勢来ますが、地元の人にとっては、

大事な追悼行事です。

お墓参りや精霊流し以外でも、

お盆に入ると、喪服で何軒も

初盆の家にお参りに伺ったり、

初盆でない家でも、迎え提灯を

出したり、故人へのお供えの花や

果物を、菰(こも)という藁を舟形に束ねた物

に包んで、流し場に持って行ったり、

長崎の人は、昔ながらの伝統行事を

本当に、丁寧に大事に行うんだなぁ、

見習いたいなぁ、と思いながら・・・

実は、花火と爆竹の音が大の苦手で、

一度も夜のお墓と精霊流しには行った

ことのない、Fでした・・・。

今年も、犬とお留守番しています☆