祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

こねこのぴっち

皆さんは、ねこは好きですか?🐱

いぬ派、ねこ派、どちらも好き、

動物が苦手、人それぞれですよね。

どちらの方にもおススメの

こねこ絵本と言えば、これ!↓

上:「こねこのぴっち」岩波書店 ハンス・フィッシャー文・絵 /石井桃子・訳 下:洋書版 ㈱絵本の家

ぴっちは、沢山の動物と暮らすおばあさん

の農場の、こねこ5匹兄弟の末っ子です。

ねこよりも、他の動物に憧れて、おんどり

の鳴き声をまねしたり、泳げないのにあひる

についていって池でおぼれたり・・・

こんな困ったぴっちですが、いざ病気に

なった時は、やんちゃな兄弟ねこたちも、

他の動物たちも、みんなシュンとして、

お見舞いにやって来ます。

退院祝い?の会に、なんと手作りの乳母車

にのせられていくシーンでは、ぴっちは、

みんなの赤ちゃんなんだな~と

読み手も、愛おしさマックスに・・・!

こねこのぴっち 三つ折りグリーティングカード ㈱絵本の家

ぴっちは男の子のイメージだったのですが、

大人になって原書を見ると、主語はshe。

女の子だったんだ!と新たな発見でした。

石井桃子さんの訳では、原書にない

「こけこっこう!」「にゃーお、にゃお!」

などの擬音を加え、より読みやすく

なっています。

童話館ぶっくくらぶのコースの予備には、

姉妹編の「たんじょうび」が入っています。

「たんじょうび」福音館書店 ハンス・フィッシャー文・絵/ おおつかゆうぞう 訳

こちらは、りぜっとおばあさんの誕生日に

動物たちが活躍するお話です。

ハンス・フィッシャー(1909~1958スイス)の

作品は、Fの子どもの頃からの愛読書で、

「ブレーメンのおんがくたい」も

大好きでした。

パウル・クレーに師事したという絵は、

色彩ものびやかな線もセンス抜群。

どの作品も動物たちが生き生きと、

愛らしく描かれています。

ねこ好きも、そうでない方も、読み終える

頃には、みんな愛らしい主人公ぴっちの虜

になること間違いなし🐈

和洋絵本・カード共に、館内で販売中です。

ぜひ1度、手に取ってみて下さい♪

スタッフF