うちの本棚より・・・フランケンシュタインが生まれるまで
2月最後の日です。
最近の祈りの丘絵本美術館は、
大学生の旅行の方が多いです。
この場所が楽しい想い出のひとつになればいいな。
さて、久々にうちの本棚より・・・
『フランケンシュタイン』を書いた
メアリー・シェリーのお話。
いろんな映画で観たことのある、
フランケンシュタインという魅力的な怪物の
名前に惹かれて買いました。
幻想的な絵と色合いにひとめぼれ。
![](https://douwakan.co.jp/wp-content/uploads/2019/01/0b9fe6d315fc07ed9197ddf43956300d-e1547769506501.jpg)
「怪物があらわれた夜 フランケンシュタインが生まれるまで」光村教育図書
リン・フルトン(文)
フェリシタ・サラ(絵)
さくまゆみこ(訳)
200年前のあらしの夜、
作家志望のメアリーは、友人と
『怪談』を書く約束をします。
「1週間後に、だれのがいちばんおもしろいか、
読みくらべてみよう」と。
メアリーはいくら考えてもおもしろい物語が
なかなかうかんできません。
その夜、子どものころに聞いた、
おそろしい実験の話を思い出します。
それは、ひとりの科学者が、電気をつかって死体を
うごかしたという実験でした。
「死者がよみがえるなんて、おそろしいこと。
でも、よみがえった死者として生きることのほうが、
もっとおそろしいかもしれない……」
メアリーはおそろしい思いに震えながら眠ろうとしますが、
夢のようなリアルな経験をします。
よみがえった怪物がベッドのカーテンを開けようとしているのです。
「怪物はいったい何をしてほしいの?」
こうして、空想の中から物語がうまれてきたのです。
みんながよく知っている『フランケンシュタイン』。
目に浮かぶ姿は、ボルトがついた四角い顔の怪物。
しかし、メアリーが作り出した怪物は、ひとりぼっちで、
家族が欲しいと願っていても、誰からも受け入れてもらえなかったと・・・。
この絵本を読んで、メアリー・シェリー原作の『フランケンシュタイン』をすぐ読みたくなりました。Iでした。