祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間

本日ご紹介するのは、

アニメや映画、ミュージカルと ジャンルを越えて、

愛されてきた ネズミたちの 冒険物語!

長崎生まれの家人が 中学校の頃、理科の授業で 先生に

「『ガンバ』とは、何でしょう?」と 聞かれて、

「冒険者たち!」と 答えた 友達がいたそう。

ちなみに、長崎弁では、トラフグ の意味だとか🐡

「冒険者たち」岩波書店            斎藤敦夫・作/薮内正幸・画

台所下でのんびり暮らしていた ドブネズミのガンバは、

ある日、マンプクに誘われて、港の

船乗りネズミの集会に 参加します。

そこに、島で イタチのノロイ一族に 襲われ

命からがら 助けを求めに来た、忠太に 出会います。

ガンバと15匹の仲間たちは、全滅しぞうな 島のネズミたちを

救いに、大海原から 島へ向かって 冒険の旅に出ますが・・!?

 

小学生の頃、最後まで 目の離せない展開に、

夢中になって 読みました!

ガンバたちと共に、海と冒険にあこがれ、

次々に襲いかかる苦難に 悩み挑み、

15匹の 個性豊かなネズミたちの それぞれの知恵に 感嘆し、

ノロイ一族の恐怖に震え、仲間のための 犠牲に泣き、

友情に 勇気をもらい、自由と愛を知り・・・

大人になっても、読み返す度に、胸が熱くなります!

 

特に、戦うだけでなく、優雅に  歌ったり 踊ったり、

魔法のように ネズミたちを 惑わす、

白毛イタチのノロイが、怖いけれど 魅惑的で、

主人公のガンバよりも、印象が強い✨

薮内正幸さんの リアルな挿絵も、

物語の世界に ぴたっとはまって、

まるで 劇画を見ているような 躍動感です。

 

作者が 八丈島の イタチに 魅せられて、

原案を 思いついたという、

ドブネズミvsイタチの 壮絶な 戦いの物語。

読み終わって、同じ作品世界に 浸りたくなったら、

同じ絵と文のコンビの 姉妹編「ガンバとカワウソの冒険」、

先に書かれた「グリックの冒険」も、おススメです!

 

小学校高学年くらいから 大人まで、

ぜひ ガンバたちと 冒険の旅へ 出てみてください🚢🏝

 

スタッフF☆