祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

文字のない絵本を…【雨の絵本コーナーより☔】

 

雨の日は、降り続けるサー――っという雨音が

周りの色んな音を吸収してしまう気がします。

船の汽笛や飛行機が飛ぶ音はいつもより大きく聞こえるのに

不思議と静かな感覚になりませんか?

プールの中、とまではいかないけれど

自分と自分以外のものの間に薄い膜がある感覚…というか。

でも暗くて寂しい気持ちとはまた違って…

 

 

ピーター・スピアー作のこの絵本はそんな感覚を

あえて文字をつけないことで表現しているように思います。

 

雨、あめ / ピーター・スピアー作 / 評論社

 

お姉ちゃんと弟の二人きょうだいが晴れた日に外で遊んでいると

雲行きがあやしくなり、

雨がザーーーっと降ってきて・・・

 

いつもとは違った表情をみせる外の世界を

仲良しのきょうだいが探検します。

でも雨はどんどん強くなって、家に帰らなければいけないほどに。

 

二人の顔や行動から、

雨の日だからこそのワクワク感が伝わってきます。

 

思わず顔がほころんでしまう

後半の、家の中の二人の様子は

みなさんにも ぜひゆっくりと味わってほしいです♩

 

Mでした☔