祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

うみのしっぽ

 

 

うみのしっぽ🐡内田麟太郎・文🐡長新太・絵🐡童心社

 

 

川から河口へ、そして海へとひろがっていき

最後のページはダイナミックに一面の海・・・という絵本は数あれど

 

逆をたどって海からどんどん川へ、小川へと場面展開していき

最後に ぽつんっ と終わる絵本は、珍しいかもしれません。

 

このうみのしっぽは、

はじめからいきなり…というほど悲しくて、

途中は楽しい童話を読んでいる気分に。

そして最後には ふっとせつなくなる

外国の童話に日本むかしばなしのわびしさを足したような

なんとも不思議なお話でした。

 

内田麟太郎さんと長新太さんの絵本はどれも

楽しいのにちょっと淋しさが後をひく不思議な絵本ばかりです。

 

子どもむけだと思わずに、ぜひじっくりと読んでみてください。

Ⅿでした🐡