それいけスッコケ三人組
本日、ご紹介するのは、
1978年から、50巻以上 出ている 人気シリーズ!
私が 初めて この作品に出会ったのは、小学校の頃に映画で。
「あばれはっちゃく」と 2本組で 小学校で 上映され、
わんぱく少年たちの 大活躍に、夢中になりました♪
先日、作者の訃報を聞き、〇十年ぶりに、原作を 読み返してみると・・・
「ズッコケ」という 響きが 昭和な感じもしますが、
1つ1つが 起承転結がはっきりした 短編で、
まんがのような イラストも相まって、
スイスイ とても読みやすい♪
主人公は、同じ団地に住む 3人の小6の男の子。
👦せっかちで 勉強が嫌い、いたずら好きな 行動派 ハチベエ、
👦~読書と理科の実験が好きな、メガネの理論派 ハカセ、
👦やさしくて のんびり、体が大きく 食べるの大好き モーちゃん
ハカセの家に ドロボウが入る 登場編から 始まり、
女番長たちと 決闘したり、ヤナギ池の ゆうれい事件に 出くわしたり、
テレビのクイズ番組に 出ることになり、3人で 協力したり・・・
読者も いっしょに 事件を 解決するうちに、いつのまにか
花山小学校の 3人組と、ともだちに なれそう!
カセットテープ、トランシーバー、など 昭和なアイテムも、
現代のこどもたちには、逆に 新鮮かも!?
5編の中で 少し異色なのが、
3人組が 山の貝塚へ出かける 探検記。
発見した 謎の洞くつが、戦時中の防空壕 だったことが わかり、
3人は、夏休みの自由研究のテーマを 貝塚から
空襲を受けた自分たちの町へ 変えることに決めます。
広島に生まれ、幼児の頃に 原爆を体験した 那須正幹さんの、
子どもたちに 平和の大切さを 伝えたいという 願いが、
ユーモアあふれる 作品の中にも 込められている気がします。
ズッコケ3人組の活躍を 楽しんだ後は、
同作者による こちらの絵本も、お手にとってみてください。
原爆について、
西村繁生さんの 生存者の証言をもとにした
戦前~戦後の 広島の復元図と、
全体を 科学的にとらえ、小学生にもわかりやすく
説明した 那須正幹さんの文章。
絵本としても 資料としても 読める
どこか懐かしい雰囲気のある 大型絵本です。
夏休み、親子で じっくり 平和について
考えてみる 機会に、いかがでしょうか。
「お江戸の百太郎」シリーズ(岩崎書店)、「筆箱の中の暗闇」(偕成社)
「さぎ師だちの空」(ポプラ社)、「ぼくらは、海へ」(文春文庫)など、
タイプの違う 心に残る作品を 数多くのこした 那須正幹さん。
これを機に、今の子どもたちにも 通じる 魅力が、
再発見されるといいな、と思う Fでした☆