マザーグースの本
マザーグースというと
なんの詩が頭に浮かびますか?
私は、これ!と思いつくような馴染みの詩がなく
大人になった今読んでみると
ああ、これはマザーグースに出てくるお話しだったんだ、というものがちらほら…
たとえば
英国の小説『鏡の国のアリス』に出てくる
双子のトゥイードゥル・ディーとトゥイードゥル・ダムや
ハンプティ・ダンプティ。
他にもルイスキャロルが書いたお話にはマザーグースのうたの登場人物が
ちょくちょく出てきます。
言葉遊びや様々なとんち、数字と言語を織り交ぜたジョークがちりばめられたルイスキャロルの小説が
各国の翻訳者の腕の見せ所…といわれているように、
マザーグースのうたもまた訳者泣かせの様で
日本で出版されている多くのマザーグースの本には
訳者あとがきと共に原詩が載っています。
「ほんとはこれが言いたいんだけど伝わってる・・・?」という
名だたる名訳者の心の声が聞こえてくるようで面白いです。
こちらとしては外国語を訳してくださるだけで頭がさがるのに!✨
マザーグースのうたは
1人のおばあさんが孫娘のため作ったうたを書き記し、
それをおばあさんの息子が本にしたと言われています。(諸説あります)
もともとイギリスの、一つの家庭で一人の女の子のため作られたうたなので
海外にはどうしても伝わりきらない魅力があるんだろうなあと思います。
♪ずいずい ずっころばし ごまみそ ずい♪
など、伝承で伝わった日本のわらべうたを他国に伝えようとなると難しいですもんね..
さてさてこのマザーグースのうたを、
日本には1970年代
詩人の北原白秋が本にして広めてくれました。
この北原白秋訳版の「まざあ・ぐうす」も日本語の美しさとおかしみが
合わさり、とても面白かったです♪
なんというか、思わず声に出して読みたくなるような。
童話館書店には1枚目の写真の本「マザーグースのうたがきこえる」と
モーリスセンダックがたくさんの詩の中から2つ選んで絵をつけた
こちら↓
主にこの2冊がありますが
もしかすると童話館書店にある他の作品にも
マザーグースのうたを引用したものがまだまだあるのかもしれません。
皆さんご存知のものがありましたら
ぜひスタッフMに教えて下さい^^
それでは、もしマザーグースの本を見た時は
ぜひ訳者あとがきにも注目して読んでみてくださいね!
スタッフMでした🥚